東京都豊島区目白にある豊島区立の庭園が目白庭園。公立学校共済組合住宅跡地に平成2年に開園した池泉回遊式の庭園で、池の周りをのんびりと周回することができます。庭園内には、大正7年、鈴木三重吉が現在の目白で創刊した雑誌『赤い鳥』にちなんだ「赤鳥庵」(せきちょうあん)や、六角浮見堂が配されています。
雑誌『赤い鳥』創刊の地近くにある日本庭園
池に注がれるのは毎分3トンという水量の滑滝からで、滝石組周辺には深山幽谷の趣も。
春のシダレザクラ、秋の紅葉が見事で、紅葉シーズンにはライトアップも行なわれるほか、冬季には松に雪吊りも施されます。
また愛らしいカルガモも生息し、初夏(5月頃)には子育てを観察することも。
ちなみに雑誌『赤い鳥』は、大正7年7月1日創刊の童話と童謡の児童雑誌(鈴木三重吉の死により昭和11年8月廃刊)。
菊池寛、西條八十、谷崎潤一郎、三木露風らが作品を寄稿するなど、「赤い鳥運動」と呼ばれる児童文学運動をも生み出し、さらに西條八十(さいじょうやそ)の童謡詩として掲載の『かなりや』に成田為三(なりたためぞう)が曲を付けて童謡が誕生するなど(雑誌に楽譜掲載)、音楽界にも刺激を与えています。
日本童謡協会は『赤い鳥』が創刊された7月1日を「童謡の日」と定めています。
鈴木三重吉は、大正11年五月〜大正13年10月に東京府北豊島郡高田町字代地三五七二番地(現・豊島区目白3-18-6=目白庭園の南東)に居住し、その後、北豊島郡長崎村字荒井(現・豊島区目白4-8、4-5)に移っています。
目白庭園 | |
名称 | 目白庭園/めじろていえん |
所在地 | 東京都豊島区目白3-20-18 |
関連HP | 目白庭園公式ホームページ |
電車・バスで | JR目白駅から徒歩5分 |
駐車場 | なし |
問い合わせ | 目白庭園管理事務所 TEL:03-5996-4810 |
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