東京都江戸川区の葛西臨海公園にある水族館が葛西臨海水族園。上野動物園の開園100周年の記念事業として、上野の水族館に代わって、平成元年10月10日に葛西にオープン。600種を超える海中生物が観察可能で、規模、内容とも都内随一。クロマグロ、アカシュモクザメの長期にわたる展示は葛西臨海水族園が初のチャレンジでした。
マグロが群をなして泳ぐドーナツ型大水槽は必見
美しい熱帯魚も魅力ですが、まず注目は、サメやマイワシなどが泳ぐ「大洋の航海者」のコーナー。
飼育展示は難しいとされてきたマグロが群れをなして泳ぐ、2200トンものドーナツ型大水槽「アクアシアター」(直径30m、水深m)は必見です。
地上30.7mの巨大なガラスドームの下が、実はこのドーナツ型大水槽になっているのです。
マグロの仲間は、泳ぐことで口からえらに海水を通して呼吸をしているため、輸送中も遊泳できる十分なスペースが必要。
そのため、輸送だけでも細心の注意が必要なのです。
ちなみに飼育用の海水(年間使用量4万t)は八丈島沖のから船とトラックで輸送しているのだとか。
多様な展示には長時間、長距離輸送技術の確立という展示の背後にある絶え間ない努力があるのです。
日本動物園水族館協会の「繁殖賞」の獲得も国内の水族館では最多。
東京の海だけでなく、世界の海が目の前に広がる!
建物中心部分を占る「世界の海」では、「太平洋」、「大西洋」、「インド洋」、「カリブ海」などに棲む魚や「深海の生物」、「渚の生物」、「海藻の林」など、環境の解説とともに展示。
またフンボルトペンギン、イワトビペンギン、フェアリーペンギン、オウサマペンギンが飼育されている国内最大級のペンギン展示施設「ペンギンの生態」も水中、陸上の両方から観察できるように配慮されています。
建物側面には、小笠原から東京湾まで、南北1500kmに渡る「東京の海」を配置。
さらに屋外には、池や沼、渓流など、かつて東京周辺で見られた水辺の自然を再現しています。
1日2回、動物解説員によるガイドツアー(所要45分、参加無料/定員10名/受付時間に定員を超えた場合は抽選)も行なっているので、掲示板でスケジュールを確認し、ぜひご参加を。
平日は、「魚の泳ぎ」、「マグロの秘密」など、テーマに沿って水槽の生き物を観察。
土・日曜、祝日は「水槽の裏側」へ入り、飼育係の目線で水族園を探検します(小学生以上に限定)。
セルフサービス方式のレストラン「シーウィンド」の自慢は「まぐろカツカレー」。
ケーキと飲み物のドリンクセットも用意されています。
葛西臨海水族園 3つのチェックポイント
マグロの回遊は必見!
東京湾の魚だけでなく、世界の魚が勢揃い
ガイドツアーも開催され、バックヤードの見学も
葛西臨海水族園 | |
名称 | 葛西臨海水族園/かさいりんかいすいぞくえん Tokyo Sea Life Park (Kasai Rinkai Suizokuen) |
所在地 | 東京都江戸川区臨海町6-2-3 |
関連HP | 葛西臨海水族園公式ホームページ |
電車・バスで | JR葛西臨海公園駅から徒歩5分 |
ドライブで | 首都高速葛西ランプから約600m |
駐車場 | 葛西臨海公園駐車場/有料 |
問い合わせ | 葛西臨海水族園 TEL:03-3869-5152 |
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |