東京都下には名城(国の特別史跡・国の史跡指定)が6城もある!

八王子城

東京都内にある城といえばその代表格が国の特別史跡(都内には浜離宮、小石川後楽園と3ヶ所)に指定の江戸城ですが、実は八王子市内には中世の山城である八王子城、滝山城があり、なかでも滝山城は中世城郭の最高傑作ともいわれる城。深大寺城と品川台場(第三台場、第六台場)の6城が国の特別史跡、史跡に選定されています。

武蔵は、中世に北条氏と上杉氏、武田氏の攻防の地だった

江戸城
江戸城(皇居)

八王子城と滝山城は北条氏の武蔵支配の拠点で、上杉氏が侵攻を図る北関東や甲斐(現・山梨県)を睨む重要な場所。
滝山城は、北条氏康の三男、北条氏照(ほうじょううじてる)の居城で、武田信玄の猛攻を阻んでいます。

八王子城も同様に小田原城の支城で、北条氏照の築城。
北条氏照は滝山城が武田信玄の猛攻を受けた際、かろうじて落城を免れるという苦い経験から、八王子城を整備しています。

ともに豊臣秀吉の小田原攻めで豊臣軍の攻撃を受け、北条氏の滅亡とともに城としての機能を失っています。

深大寺城は、現在の神代植物公園の附属施設「水生植物園」内にあった城。
上杉氏と小田原の北条氏との攻防では最前線に位置し、扇谷上杉氏が再興した戦国時代前期の城館跡(平山城)。
水生植物園内にありながらもあまり大きな改変がなく廃城となっているため、国の史跡に指定されています。

国の史跡に指定される品川台場は、江戸湾防備のために幕末に築かれた台場で、第六台場は孤島で立ち入りできませんが、第三台場は見学が可能です。

八王子城
八王子城

東京都にある国の特別史跡・国の史跡の城 6城

史跡名城名所在地時代名城選定
特別史跡江戸城千代田区中世〜近世日本100名城
国の史跡八王子城八王子市中世日本100名城
滝山城続日本100名城
深大寺城調布市中世
第三台場(品川台場)港区近世続日本100名城
第六台場(品川台場)近世続日本100名城
東京都下には名城(国の特別史跡・国の史跡指定)が6城もある!
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八王子城

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