令和5年3月17日〜5月7日にJR東日本が実施した『東京23区内秘境駅ラリー』で、「東京23区内にある駅名も忘れてしまいそうなひっそりと佇む駅」=秘境駅(5駅)として認定されたのは、上中里駅、三河島駅(みかわしまえき)、浮間舟渡駅(うきまふなどえき)、田端駅と、西大井駅です。
東京23区内にある駅名も忘れてしまいそうなひっそりと佇む駅
「東京23区内にある駅名も忘れてしまいそうなひっそりと佇む駅」というのが秘境駅の定義なので、通常は乗り換え駅としての機能が多い田端駅などが入っているのかもしれません。
「これまでに降りたことがない・・・」、「何があるか思いだせない・・・」というのがJR東日本版「東京23区内秘境駅」の定義なので、下車することで新しい発見がある駅ということにもなります(田端駅近くにはかつて田端文士村がありました)。
尾久駅なども候補に上がったと推測できますが、北区周辺に集中しすぎるということで西大井駅などが選ばれたのかもしれません。
上中里駅|北区
所在地:東京都北区上中里1丁目
開業年:昭和8年7月1日
線名:京浜東北線(東北本線)
『東京23区内秘境駅ラリー』時のヒント:王子様にあと一歩の駅
備考:東京23区内のJRでは越中島駅(江東区/京葉線)に次いで乗降客が少ない駅で、1本あたりの平均乗車人数はわずかに15人!
近くに様々な客車、機関車が配される尾久車両センター(尾久客車操車場)、田端信号場駅(JR貨物)、東京新幹線車両センターがあるため、鉄道ファンにはよく知られた駅
三河島駅|荒川区
所在地:東京都荒川区西日暮里1丁目
開業年:明治38年4月1日
線名:常磐線快速(常磐線)
『東京23区内秘境駅ラリー』時のヒント:駅名が地名から消失した駅
備考:日本鉄道の駅として開業した歴史ある駅、当初の常磐線は、田端駅でスイッチバックして上野方面に進んでおり、明治38年4月1日に現在のカーブして日暮里駅へと入る路線が開通、同時に日暮里駅、三河島駅開業しています
1日平均乗車人員は1万人程度で、常磐線快速区間の駅としては最少
浮間舟渡駅|北区
所在地:東京都北区浮間4丁目
開業年:昭和60年9月30日
線名:埼京線
『東京23区内秘境駅ラリー』時のヒント:北区と板橋区にまたがる駅
備考:東京23区ではJR最北の駅で、停車するのは普通列車のみで、快速、通勤快速は通過
東京の難読駅名のひとつで、駅前に都立浮間公園があります
田端駅|北区
所在地:東京都北区東田端1丁目
開業年:明治29年4月1日
線名:山手線(品川駅〜新宿駅〜田端駅)、東北本線
『東京23区内秘境駅ラリー』時のヒント:山手線曲がり角の駅
備考:乗降客数では、山手線内でも高輪ゲートウェイ駅、鶯谷駅、目白駅、新大久保駅よりも多く、その意味では秘境駅ではありませんが、日本鉄道時代、山手線開通以前(前身の大塚支線は明治36年4月1日開業)からの歴史を有する割には降りる機会が少ない駅ということに
南口は駅員が常駐しない無人改札口のため、「山手線唯一の無人駅」になっています(北口は有人です)
西大井駅|品川区
所在地:東京都品川区西大井1丁目
開業年:昭和61年4月2日
線名:東海道本線支線の品鶴線(ひんかくせん)
『東京23区内秘境駅ラリー』時のヒント:初代内閣総理大臣ゆかりの町がある駅
備考:横須賀・総武線(快速)、埼京線、湘南新宿ライン・相鉄線直通列車が停車
駅近くに伊藤博文の墓があります
JR東日本が選ぶ「東京23区内秘境駅」5駅とは!? | |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |