武蔵野三大湧水池とは!?

武蔵野三大湧水池

江戸市中の武家屋敷や商家に上水を供給した神田上水の源流、井の頭池(三鷹市)、周辺の田畑を潤した善福寺池(杉並区)、三宝寺池(練馬区)が、武蔵野三大湧水池。現在は地下水をポンプアップしていますが、かつては武蔵野台地の縁、武蔵野崖線の下から清水が湧き出していました。

井の頭池|井の頭恩賜公園

所在地:東京都三鷹市井の頭4-1 井の頭恩賜公園
現況:井の頭恩賜公園のボート池に
水系:神田川の源流
歴史:徳川家康の命で、大久保忠行(おおくぼただゆき)は、江戸市中(武家地と商人町)の水道(神田上水)を確保するために、湧き水の豊富な井の頭池、下流側の善福寺池に目を付け、小石川上水(後の神田上水)を開削

井の頭池

井の頭池

東京都三鷹市、井の頭恩賜公園の中核をなす池が、井の頭池。江戸入府後の徳川家康が、鷹狩の際に湧水を気に入り、神田上水の水源にしたという池で、今も両国橋脇で隅田川に合流する神田川(流路延長24.6km)の源流になっています。現在では、井の頭恩賜

善福寺池|善福寺公園

所在地:東京都杉並区善福寺2・3丁目 善福寺公園
現況:一帯は善福寺公園として整備
善福寺池は善福寺川の源流となる上の池、下流側の下の池に分かれ、上の池ではボート遊びも可能、遅の井の滝を復元
水系:善福寺川の源流(東京都水道局浄水所の水源)
歴史:江戸時代には井の頭池を水源とする神田上水の補助水源
池近くに居を構えた中西悟堂(なかにしごどう)を中心に、昭和9年に日本野鳥の会が設立されたことから、善福寺池は、日本野鳥の会「生誕の地」にもなっています

善福寺池

善福寺池

東京都杉並区にある都立公園が、善福寺公園。武蔵野三大湧水池に数えられる善福寺池を中心とした公園ですが、善福寺池は善福寺川の源流となる上の池、下流側の下の池に分かれており、武蔵野三大湧水池に数えられるのは、ボート遊びができる上の池で、下の池は

三宝寺池|石神井公園

所在地:東京都練馬区石神井台 石神井公園
現況:一帯は石神井公園として整備
三宝寺池の周囲には、三宝寺池沼沢植物群落(さんぽうじいけしょうたくしょくぶつぐんらく)があり、国の天然記念物に指定
「三宝寺池の鳥と水と樹々の音」は、環境省の「残したい日本の音風景100選」にも選定
水系:石神井川の源流のひとつ
歴史:江戸時代、三宝寺池は、貴重な農業用水の水源でしたが、それでも水不足の土地柄だったため、練馬大根と呼ばれる大根の栽培が行なわれました

三宝寺池

三宝寺池

東京都練馬区にある都立公園の石神井公園にある湧水池が、三宝寺池。石神井公園には西の三宝寺池(さんぽうじいけ)、東にボートの浮かぶ石神井池がありますが、三宝寺池の周囲には、三宝寺池沼沢植物群落(さんぽうじいけしょうたくしょくぶつぐんらく)があ

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