JR東日本によれば、2031年度の開を目指し、羽田空港アクセス線の工事が進行しています。羽田空港の地下ではすでに新線を通すシールドトンネルの工事が始まっています(空港内の道路で車線規制が行なわれてるのはそのため)。現在、工事が進展しているのは「東山手ルート」と呼ばれるもの。
費用対効果の大きい新線ともいわれる「東山手ルート」

現在工事が進展する「東山手ルート」は、国土交通省の工事施行認可を2023年3月24日に受け、6月に起工したもの。
JR東日本によれば、「宇都宮線・高崎線・常磐線方面から羽田空港へのダイレクトアクセスが実現し、東京駅からは約18分で到着することが可能」とのこと。
現在使われていない、汐留の貨物駅と大井埠頭近くの東京貨物ターミナル駅を結んだ東海道線旅客線貨物線接続部(大汐短絡線)の橋梁や高架橋などの既存ストックが活用できること(大汐線改修区間3.4km)、東京貨物ターミナル駅構内を通過すること(改良区間2.5km)で、地下化する新線の建設部分を5.0kmに抑えることができ、工事区間や費用を短縮軽減化できるというプランです。
東海道線の田町駅から大汐線にアクセスする接続区間は1.5kmで、合計12.4kmがアクセス新線の新線部分ということになります。
開通すれば、上野東京ラインが羽田空港新駅(仮称)に乗り入れるため、高崎や宇都宮など北関東や茨城と羽田空港が直結することになります。
アンケート調査などを見ると、新宿湘南ラインが北関東と池袋・新宿・渋谷を結んで、北関東からの都心への交通に革命的な変革をもたらしたという回答が多いことが判明していますが、羽田空港直通も、それに匹敵するインパクトがあるかもしれません。
ラッシュタイムに大きなトランクを持った人が上野東京ライン・羽田空港行きに乗り込むなどというデメリットもあるため、将来的にはモノレール同様にドア横などに荷物スペースも確保など、車両の改善も必要になるかもしれません。
羽田空港アクセス線には、渋谷・新宿駅方面に向かう「西山手ルート」、国際展示場・新木場駅に乗り入れる「臨海部ルート」が計画され、東京貨物ターミナル駅付近で合流することが想定されていますが、りんかい線も東京テレポート駅から東京貨物ターミナル駅近くの八潮車両基地(東臨運輸区)まで地下トンネルで結ばれているので、「臨海部ルート」は意外に早く開通するかもしれません。

| JR東日本「羽田空港アクセス線」、2031年度開業へ、工事が進行中! | |
| 掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |












