堀合遊歩道

東京都三鷹市、JR中央本線・三鷹駅の西側から北側の境浄水場方面に伸びる緑地帯が、堀合遊歩道（ほりあわいゆうほどう）。三鷹電車庫に近い堀合児童公園からスタートし、弧を描いて新武蔵境通りまでの緑地帯で、国鉄・武蔵野競技場線の廃線跡で、武蔵野市側にはグリーンパーク遊歩道となって続いています。

国鉄・武蔵野競技場線の廃線跡が遊歩道に

昭和26年4月14日、中央本線の支線として三鷹駅〜武蔵野競技場前駅（3.2 km）が開業。
昭和26年にオープンした武蔵野グリーンパーク野球場への足の確保が目的です。

グリーンパークの名は、戦後に一帯を接収した米軍の呼び名。
三鷹駅からの線路を新設で敷設し、途中からは、中島飛行機武蔵野製作所の引込線（武蔵関駅が起点）を利用しています。
明治神宮野球場（神宮球場）が米軍に接収されていたため、昭和26年4月14日開幕の東京六大学野球・春のリーグ戦がこけら落としに（当時はプロ野球よりも東京六大学野球のほうが人気があり、日本初のテレビスポーツ中継も昭和28年の東京六大学野球開幕戦）。
プロ野球の本拠地招致には失敗し、明治神宮野球場も昭和25年秋季リーグから全試合開催が認められたことから、昭和31年に武蔵野グリーンパーク野球場は閉鎖に（跡地は武蔵野緑町パークタウンに）。
昭和34年11月1日には武蔵野競技場線も廃線になっています。

堀合遊歩道とその先には、玉川上水に架かっていた橋の橋台なども現存。

境浄水場

東京都武蔵野市にある東京都水道局の浄水場が、境浄水場。東京市の水道需要の切迫を受けて、大正13年3月30日に通水を開始。村山貯水池（多摩湖）、山口貯水池（狭山湖）の完成を受けて（昭和2年）、両貯水池の水が導水され、日本で最大規模の緩速ろ過方

武蔵野中央公園

東京都武蔵野市八幡町2丁目にある都立公園が、武蔵野中央公園。戦前は中島飛行機武蔵製作所西工場（中島飛行機多摩製作所）だった地で、戦後はアメリカ軍に接収され、グリーンパークと呼ばれていました。公園の東側は市街化され、戦後の一時期あったという武

グリーンパーク遊歩道

東京都武蔵野市、武蔵野中央公園へと北上する緑道が、グリーンパーク遊歩道。武蔵野中央公園から東側一帯は、戦前に軍需産業の中島飛行機武蔵製作所だった地。その工場に資材を運んだ鉄道の廃線跡を遊歩道に転用したもの。戦後の8年間は東京グリーンパーク球

東京の廃線跡を歩こう！　全12線

東京都内には、小河内ダム建設の資材を運搬した東京都水道局小河内線（水根貨物線）、武蔵野競技場への中央線の支線、米軍立川基地への引込線、そして陸軍の軍用鉄道、都電の専用軌道など数多くの廃線跡が残されています。散策に絶好、あるいは散策途中に見学