東京都品川区、東急電鉄池上線・戸越銀座駅近くにある東京でも屈指の人気商店街が、戸越銀座商店街。戸越銀座駅の開業は昭和2年なので、すでにその名が有名だったことが推測できます。全国各地に300以上あるといわれる「○○銀座」のルーツにもなった場所です。
全国に数ある「○○銀座」のルーツが戸越銀座
実際には戸越銀座商栄会商店街(商栄会)、戸越銀座商店街(中央街)、戸越銀座銀六商店街(銀六会)の3商店街の総称で、総店舗数400軒余、延長はなんと1240mにも及びます。
関東大震災(大正12年)からの復興の際、銀座6丁目(銀座のレンガ街が倒壊)から処分に困っていた大量のレンガ瓦礫を貰い受けてリヤカーで運び、水捌けの悪い通りに敷き詰めたことで、「銀六商店街」の名が生まれたもの。
さらに、銀座の賑わいにもあやかりたいという思いから昭和2年7月、戸越銀座の名が生まれたのです(平塚2丁目には「戸越と銀座のゆかり」記念碑も立っています)。
戸越は、戸越を越えると、相模(さがみ)の国に入る、つまりは「江戸越えの村」の意。
本家銀座との縁によって生まれた由緒正しい「あやかり銀座」ということで、今では「戸越銀座商店街」として地域団体商標に登録されるほど有名な場所になっています。
平成28年には無電柱化も実現し、戸越不燃化プロジェクトを進めて、災害時の安全を確保するなど、震災対策も進んでいます。
こうした努力があって、現在では平日でも1万5000人を集客するという人気の商店街になったのです。
名物の「戸越銀座コロッケ」は、20店舗ほどが各店自慢のコロッケを販売。
大正8年創業の和菓子の老舗「和菓子 青柳」、そば店の「蕎麦切り 翁」、中国料理の「百番」など地元の人に愛されてきた老舗も多く、戸越銀座鶏肉バトルを牽引した「中津からあげ 渓」など、人気店もあって、事前に情報を入手しておかないと、迷ってしまうほど。
戸越銀座温泉は、蒲田などと同じ「黒湯」、つまりは天然のモール温泉(ナトリウム-炭酸水素塩泉)で、露天風呂もあるので、戸越銀座での散策に疲れたら、ぜひ立ち寄りを。
若手グラフィティーアートユニットが七福神を描いた「陽の湯」と、銭湯絵師・中島盛夫(なかじまもりお=富士山は代表的なモチーフ)による三保の松原からの富士山が見事な「月の湯」は男女日替わりとなっています。
戸越銀座商店街 | |
名称 | 戸越銀座商店街/とごしぎんざしょうてんがい |
所在地 | 東京都品川区平塚・戸越・西品川 |
関連HP | 戸越銀座商店街公式ホームページ |
電車・バスで | 東急池上線戸越銀座駅、 都営地下鉄戸越駅からすぐ |
駐車場 | 周辺の有料駐車場を利用 |
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