東京都台東区千束3丁目、吉原遊郭内にあった稲荷神社5社と遊郭に隣接する吉原弁財天を合祀した神社が、吉原神社。明暦3年(1655年)、日本橋(元吉原)から日本堤横の千束村へ移転した吉原遊郭(新吉原)の郭の守護神でもあった稲荷神社5社を合祀し、明治14年に創建されています。
吉原遊廓にあった稲荷社5社と吉原弁財天を合祀
吉原遊廓内には、玄関口の吉原大門(よしわらおおもん)手前に玄徳稲荷社(よしとくいなりしゃ=吉徳稲荷社)、さらには廓内の四隅に榎本稲荷社、明石稲荷社、開運稲荷社、九郎助稲荷社(くろすけいなりしゃ)が祀られていました。
なかでも九郎助稲荷社は人気が高く、縁結びの神として信奉され、毎月午の日は、九郎助稲荷の縁日として賑わいをみせました。
廓外に出られない遊女たちもこの九郎助稲荷社に願をかけたのです。
当初は玄徳稲荷社の旧地に創建されましたが、関東大震災で焼失したため、昭和9年に現在地に遷座し、新社殿を建立しています。
その際に、花園池(弁天池)の畔に鎮座する吉原弁財天を合祀し、現在のかたちになっています(吉原弁財天本宮が飛び地境内になっています)。
昭和20年の東京大空襲で社殿を焼失、現在の社殿は昭和43年の再建です。
毎年5月第3金・土・日曜に『例祭』が行なわれ、神輿渡御などがあります。
吉原神社 | |
名称 | 吉原神社/よしわらじんじゃ |
所在地 | 東京都台東区千束3-20-2 |
関連HP | 吉原神社公式ホームページ |
電車・バスで | 東京メトロ入谷駅、つくばエキスプレス浅草駅から徒歩15分 |
駐車場 | 周辺の有料駐車場を利用 |
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