東京都渋谷区代々木1丁目、小田急電鉄小田原線の駅が、南新宿駅。あまり知られていませんが、小田急線内全70駅中、もっとも乗降客が少ない駅のひとつ(足柄駅の年もあります)。始発の新宿駅に近く、さらに近隣に便のいいJR代々木駅もあることから都心の「秘境駅」的な存在になっています。
東京23区内で「乗降者数最少の駅」
東京23区のJR駅では越中島駅が乗降者数が5000人弱(令和4年度)と、最も少ない駅となっていますが、南新宿駅は4000人を切っているので(令和4年度)、かなり閑散とした駅ということに(始発駅の新宿駅が40万人なので100分の1以下)。
モノレール、ゆりかもめなどを除く東京23区内の大手私鉄駅では、東武鉄道亀戸線・亀戸水神駅(江東区)と競う「秘境度」を誇っています。
昭和2年4月1日、千駄ヶ谷新田駅として開業した駅で、小田急本社(現在の小田急南新宿ビル=現在も商業登記上の小田急電鉄本店所在地)が置かれていたことから、昭和12年7月1日には小田急本社前駅に改称。
昭和17年5月1日、小田急電鉄が東京横浜電鉄などと大合併し東京急行電鉄(大東急)となったことから南新宿駅に変わっています。
かつてはもっと新宿駅に近い場所でしたが、昭和48年12月21日、参宮橋方面に150m移転しています。
新宿駅からは800m、参宮橋駅までは700mしかなく、駅間の所要(各駅停車)も1分ほど。
ターミナル駅から近いゆえに「秘境度の高い駅」としては、東武東上線・北池袋駅、西武新宿線・下落合駅、京浜急行本線・北品川駅も1日平均乗降人員が1万人程度(下落合駅)、あるいはそれ以下となっています。
南新宿駅 | |
名称 | 南新宿駅/みなみしんじゅくえき |
所在地 | 東京都渋谷区代々木2-29-16 |
関連HP | 小田急電鉄公式ホームページ |
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