東京都町田市高ヶ坂2丁目、大正14年に楕円形の敷石住居跡が発掘された牢場遺跡(ろうばいせき)の西南27mに位置する縄文時代の遺跡が、稲荷山遺跡(いなりやまいせき)。縄文時代後期~晩期の配石遺構で、牢場遺跡、谷を隔てた八幡平遺跡とともに高ヶ坂石器時代遺跡(国の史跡)を構成する遺跡です。
牢場遺跡に隣接する配石遺構で、縄文人のムラがここに!
牢場遺跡に隣接する稲荷山遺跡では、土器片、石が露出している状況が確認されたため、調査が行なわれ、石がまとまって確認されました。
遺構は埋め戻されており、地表には遺構の様子を再現しています。
配石遺構は縄文人が何のために築いたかは今も定かでなく、墓である、あるいは祭祀の場所だと考えられています。
町田市では、「日本一駅から近いストーンサークル」と称される田端環状積石遺構(京王相模原線・多摩境駅近く/町田市小山町)が知られていますが、神奈川県伊勢原市にも三ノ宮・下谷戸遺跡、下谷戸縄文遺跡環状列石、上粕屋・秋山遺跡など、数多くの配石遺構が見つかっていて、縄文人の祈りを今に伝えています。
高ヶ坂石器時代遺跡・稲荷山遺跡 | |
名称 | 高ヶ坂石器時代遺跡・稲荷山遺跡/こうがさかせっきじだいいせき・いなりやまいせき |
所在地 | 東京都町田市高ヶ坂2-43 |
関連HP | 町田市公式ホームページ |
電車・バスで | JR・小田急電鉄町田駅から徒歩15分 |
駐車場 | なし/周辺の有料駐車場を利用 |
問い合わせ | 町田市生涯学習部生涯学習総務課 TEL:042-724-2554/FAX:050-3161-9866 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |