東京都中央区銀座8丁目、浜離宮恩賜庭園の北側にあるのが、浜離宮前踏切跡。汐留駅(貨物駅、当初の新橋駅跡地)と東京市場駅(築地市場)を結んでいた東海道本線の貨物支線の踏切跡。昭和62年1月31日に廃線になった後も、モニュメントとして踏切警報機が残されています。
築地市場を汐留駅を結んだ貨物線を今に伝えるモニュメント
東京市場駅への貨物支線は昭和10年の東京市中央卸売市場・築地市場の開場(日本橋魚河岸などが関東大震災で焼失が契機)に合わせて敷設されたもので、鉄道輸送からトラック輸送への転換を経て、昭和62年1月31日に廃線に。
かつては最高速度100km/hを誇った高速冷蔵車、レサ10000系貨車を使用の特急貨物鮮魚貨物列車「とびうお」(下関市・幡生駅〜東京市場間)、急行貨物列車「東鱗1号」(八戸市・鮫駅〜東京市場間)なども走っていましたが、高速道路網の充実で、トラック輸送に役割が移行。
廃線後、貨物支線の跡地は道路に転用され、都道316号との交点にあった浜離宮前踏切の警報機のみが、地元銀座御門通り会、銀座金春通り会の要望でモニュメントとして保存され、ここに貨物支線が走っていたことを後世に伝えています。
浜離宮前踏切跡 | |
名称 | 浜離宮前踏切跡/はまりきゅうまえふみきりあと |
所在地 | 東京都中央区銀座8-20 |
電車・バスで | 都営地下鉄・ゆりかもめ汐留駅から徒歩7分、JR新橋駅から徒歩10分 |
駐車場 | 周辺の有料駐車場を利用 |
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