東京都新宿区新宿4丁目にある曹洞宗の寺が、天龍寺。かつては牛込にあり、江戸城の裏鬼門を鎮護する使命を帯びていましたが(表鬼門鎮護は上野・寛永寺)、天和3年(1683年)、内藤新宿・追分近くに移転しました。江戸に9ヶ所にあった「時の鐘」のひとつが天龍寺に現存しています。
徳川秀忠の生母・西郷局ゆかりの禅寺
前身は、遠江国佐野郡西郷村(現・掛川市上西郷)の法泉寺だといい、法泉寺が徳川家康の側室・西郷局(さいごうのつぼね=徳川秀忠の生母)の父・戸塚忠春(とつかただはる)の菩提寺だったことから、徳川家康の関東入府に際し、遠江国から現在の牛込納戸町・細工町付近に移さ、天龍寺と称したのだと伝えられています。
この寺名も、西郷村の近くを流れる天竜川から名をとったとのこと。
天和3年(1683年)、牛込の火事で類焼し、内藤新宿に移ったもの。
江戸にある時の鐘でも内藤新宿は江戸城から距離があり、登城に時間がかかるため、朝四半刻(30分)早く鐘を撞いたといい、そのため新宿で遊興していた人々を追出す鐘とともなったため、「追出しの鐘」として評判の悪い鐘だったといわれています。
天龍寺の時の鐘は、国重要美術品、時の鐘を鳴らす時間を求めた天龍寺のやぐら時計は、新宿区の文化財に指定されています。
天龍寺 | |
名称 | 天龍寺/てんりゅうじ |
所在地 | 東京都新宿区新宿4-3-19 |
関連HP | 新宿観光振興協会公式ホームページ |
電車・バスで | 都営地下鉄新宿三丁目駅から徒歩3分 |
駐車場 | 周辺の有料駐車場を利用 |
問い合わせ | 天龍寺 TEL:03-3354-1011 |
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