旧多摩聖蹟記念館

旧多摩聖蹟記念館

東京都多摩市連光寺5丁目、多摩丘陵の自然を活かした都立桜ヶ丘公園のもっとも高所、大松山に建っているのが旧多摩聖蹟記念館(きゅうたませいせききねんかん)。明治17年の明治天皇の行幸を記念し、昭和5年、田中光顕(たなかみつあき)らが建てた記念館です。

明治天皇ゆかりの地に田中光顕が建てた記念館

大正天皇が武蔵陵墓地に埋葬されたことを契機に、関東にも明治天皇の記念館をという動きが生まれ、昭和維新運動など軍靴の足音を背景に建てられたもの。
田中光顕は、昭和まで生き延びた数少ない志士の一人で、志士たちの遺品を収集し、志士たちの功績を後世に残したほか、維新を実現した明治天皇にも強い思い入れがあったのです。

田中光顕がこの地に着目したのは、明治天皇が兎狩や鮎猟のために4度も訪れている場所だったから。
設計者である関根要太郎(せきねようたろう)は、軍国主義的傾向が強まるなか、ヨーロッパの古代から近代までの多様な建築様式を取り入れた設計を毅然と行ない、コンクリート造りで円形の大殿堂という独特な建物が生まれたのです。

田中光顕の旧蔵品などを展示した多摩聖蹟記念館も、戦後は建物の老朽化が進んだため、昭和61年から多摩市の管理に移管され、昭和62年に「旧多摩聖蹟記念館」としてリニューアルオープン。
田中光顕が収集した坂本龍馬肖像などを展示しています。

京王線の駅名ともなっている聖蹟桜ヶ丘は、一帯の通称名で、聖蹟は昭和初期に天皇の行幸した地などを呼び習わした言葉。
聖蹟桜ヶ丘駅も、もともとは関戸駅でしたが、時代を反映して昭和12年に聖蹟桜ヶ丘駅に改称し、聖蹟桜ヶ丘という通称名が生まれたのです。

旧多摩聖蹟記念館
名称 旧多摩聖蹟記念館/きゅうたませいせききねんかん
所在地 東京都多摩市連光寺5-1-1 都立桜ヶ丘公園内
関連HP 多摩市公式ホームページ
電車・バスで 小田急永山駅、京王永山駅から京王バス聖蹟桜ヶ丘駅行き、 または聖ヶ丘団地行きで記念館前下車、徒歩5分
駐車場 記念館口駐車場(55台/無料)、ゆうひの丘口公園駐車場(36台/無料)
問い合わせ 旧多摩聖蹟記念館 TEL:042-337-0900/FAX:042-337-0900
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
桜ヶ丘公園

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聖蹟桜ヶ丘駅

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