東京都足立区東伊興2丁目にある古社が、渕の宮と呼ばれる伊興氷川神社(いこうひかわじんじゃ)。大宮の氷川社から分霊を勧請して創建した神社で、足立区内最古の氷川社。縄文海進後、海が後退していくなかで、低湿地で渕が多くあった地に勧請したのが渕の宮の名の由来です。
伊興遺跡公園北側に鎮座する足立区屈指の古社
温暖な縄文時代には今より海面が3m〜4mほど高く、古江戸湾が足立区一帯を覆っていましたが、縄文時代後期以降の後退期に、海岸に縄文人が定住を開始、その後、人の営みとともに大宮台地からの移住者たちによって氷川社が創建されたのだと推測できます。
神社が建つ場所は、毛長川(けながかわ)の河口部で、縄文時代にも水運の要衝だった地です。
毛長川周辺から人の定住が開始され、すぐ南側に隣接する伊興遺跡や、伊興古墳群(白旗塚古墳のみ現存)の存在がそれを物語っています。
渕の宮は、渕江領の総鎮守で、江戸時代の『新編武蔵風土記』の足立郡伊興村の項にも、「氷川社 、当村及び竹塚、保木間三村の鎮守とす」と記されています。
祭神は須佐之男命(すさのおのみこと)、櫛稲田姫命(くしなだひめのみこと)、大己貴命(おおなむちのみこと)の 3柱。
渕の宮(伊興氷川神社) | |
名称 | 渕の宮(伊興氷川神社)/ふちのみや(いこうひかわじんじゃ) |
所在地 | 東京都足立区東伊興2-12-4 |
関連HP | 足立区公式ホームページ |
電車・バスで | 東武スカイツリーライン竹塚駅、日暮里・舎人ライナー舎人駅から徒歩20分 |
ドライブで | 首都高速足立入谷ランプから約3km |
駐車場 | 周辺の有料駐車場を利用 |
問い合わせ | 足立区生涯学習支援室地域文化課文化財係 TEL:03-3880-5984/FAX:03-3880-5603 |
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