東京都墨田区、東武伊勢崎線東向島駅の高架下を利用した東武鉄道の鉄道博物館が、東武博物館。明治30年に創立し、日光への特急 「けごん」、鬼怒川への特急 「きぬ」、伊勢崎への特急 「りょうもう」でも知られる東武鉄道の資料や車両を展示する鉄道保存展示施設です。
開業時のSLは実際に走る様子を見学可能
平成元年5月20日に東武鉄道90周年を記念してオープン(平成21年7月22日、リニューアルオープン)。
館内は、「東武の幕開け」、「東武のあゆみ」、「安全・快適にはこぶ」、「時代を担った主役たち」、「関東平野にひろがる東武」、「向島サテライト」、「リアルタイム」、「記念物・保存物」の8つのテーマに分かれ、東武鉄道の歴史、鉄道の仕組み、歴代の車両・機関車などを、実物、ジオラマ、シミュレーションなどを交えて紹介しています。
「東武の幕開け」では、東武鉄道は、明治32年8月27日、北千住駅〜久喜駅間が開業したのが始まりですが、その際、イギリスのべヤーピーコック社から購入した蒸気機関車12両のうちの2両(5号蒸気機関車、6号蒸気機関車)が展示保存され、1日4回、走る様子(3分間)を見学できます。
「東武のあゆみ」では東武鉄道の歴史のパネル展示のほか、大正13年、浅草(現・とうきょうスカイツリー)~西新井間の電化に伴って新造導入されたデハ1形5号電車(日本車輌製造の木造電車)も展示されています。
「安全・快適にはこぶ」コーナーには、電車、バスの運転席に座っての運転シミュレーションを楽しむことができます。
「時代を担った主役たち」は、5700系5701号電車(昭和26年、戦後最初に新造した日光・鬼怒川線特急車両、愛称「ネコひげ」)、1720系デラックスロマンスカー(日本初のサロン室を設置したボンネット型の特急車両)、日光軌道203号(日光軌道=明治43年に日光駅前~馬返間に開業した路面電車)、5700系5703号電車らの車両だけでなく、キャブオーバーバス(ボンネットバスの車体を前方まで伸ばし、運転席をエンジンの横に配置)、明智平ロープウェイのゴンドラなども展示。
「関東平野にひろがる東武」は、東武鉄道の広大な路線を、関東平野をイメージした横14m奥行き7mのジオラマで表現。
コンピュータ制御された130両の模型(HOゲージ)が走ります。
「向島サテライト」は、東武鉄道発祥の地である隅田川の東岸一帯の歴史と文化を紹介し、電車好きだけでなく、歴史ファンも楽しめる仕組み。
「リアルタイム」のコーナーは、東向島駅のホーム下に位置する「ウォッチングプロムナード」などがあり、実際に走っている電車の車輪やモーター、ロングレールの伸縮継ぎ目などを間近に観察可能。
「記念物・保存物」コーナーでは、各時代を伝えるさまざまな鉄道文化財や資料を展示。
ミュージアムショップでは、「東武博物館グッズ」としてオリジナルの文房具、東武電車シール、東武電車ミニカード、マグネットクリップ、パズル、ダイカ電車などを販売。
子ども用トイレ・多機能トイレ・授乳室なども完備し、ファミリーでの訪問にも最適です。
東武博物館 | |
名称 | 東武博物館/とうぶはくぶつかん |
所在地 | 東京都墨田区東向島4-28-16 |
関連HP | 東武博物館公式ホームページ |
電車・バスで | 東武スカイツリーライン東向島駅からすぐ |
ドライブで | 首都高速向島出口から約1.8km |
駐車場 | 12台/無料 |
問い合わせ | 東武博物館 TEL:03-3614-8811 |
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