地下鉄博物館

東京メトロ東西線葛西駅の高架下にある地下鉄の博物館。東京地下鉄株式会社(東京メトロ)の関連公益法人である公益財団法人メトロ文化財団が運営するミュージアムで、略称「ちかはく」。昭和61年に開館し、平成15年にリニューアルオープン。展示する東京地下鉄道1000形電車1001号は国の重要文化財になっています。

「みて・ふれて・動かして」学習できる参加型ミュージアム

銀座線開通時の上野駅ホームを再現したレトロな館内に、昭和2年、当時の東京地下鉄道が上野〜浅草間開業に合わせて製造された黄色い通勤型電車「東京地下鉄道1000形電車1001号」(日本車輌製造)、丸ノ内線池袋〜御茶ノ水間開業に際して昭和28年に製造された赤い「営団300形電車301号」が展示されています。

さらに昭和12年製造の「東京高速鉄道100形電車129号」、昭和59年製造の「営団01系電車129号」は車両をカットして保存展示されています。

「みて・ふれて・動かして」学習できる参加型ミュージアムを謳っているとおり、総合指令体験コーナー、自分で車両(電車)のドアを開け閉めすることのできるコーナー、大人気の千代田線、銀座線、有楽町線、東西線のシミュレーター、ジオラマになっている「メトロパノラマ」も用意されています。

また平成29年に90周年を迎えた地下鉄の歴史から、地下鉄(鉄道)のトンネルはどうやって掘っているのかなどを詳しく学べる仕組み。

ミュージアムショップでは 「ちかはくオリジナルグッズ」を中心に販売されているのでお見逃しなく。

東京地下鉄道1000形電車1001号(国の重要文化財)

営団300形電車301号

「地下鉄の父」早川徳次
「地下鉄の父」と呼ばれるのが早川徳次(はやかわのりつぐ)
明治14年、山梨県東八代郡御代咲村(みよさきむら/現・笛吹市一宮町東新居)に生誕。
早稲田大学在学中に後藤新平の書生となり、卒業後、後藤新平が総裁を務める南満州鉄道(満鉄)に入社。
後藤の満鉄辞職とともに鉄道院に転職。
同郷の根津嘉一郎と知り合い、佐野鉄道(現・東武佐野線)の立て直しに成功。
さらに高野登山鉄道(現・南海高野線)も黒字化に成功し、大正3年の外遊で、ロンドンの地下鉄を見学して、日本への導入を開始。
鉄道省や自治体が難色を示したことから、私鉄としての開業を決意し、大正8年11月17日、ついに「東京軽便地下鉄道」の免許を取得。
昭和2年12月30日、浅草駅〜上野駅間が開業しています。
地下鉄博物館と、銀座駅の日比谷線中2階メトロプロムナードの中央部に早川徳次の胸像が立っています。
映画『帝都物語』(昭和63年/東宝)のラストシーンは、開業した地下鉄を早川徳次(宍戸錠)が案内するシーンで、ロケは地下鉄博物館で行なわれています。


 

地下鉄博物館
名称 地下鉄博物館/ちかてつはくぶつかん
TOKYO METRO MUSEUM
所在地 東京都江戸川区東葛西六丁目3番1号 東京メトロ東西線葛西駅高架下
関連HP 地下鉄博物館公式ホームページ
電車・バスで 東京メトロ東西線葛西駅からすぐ
ドライブで 首都高速湾岸線葛西ICから約2.8km
駐車場 18台/無料
問い合わせ 地下鉄博物館 TEL:03-3878-5011/FAX:03-3878-5012
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
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