東京都青梅市森下町、国道411号・青梅街道に面して建つ東京都の有形民俗文化財に指定される古民家が旧稲葉家住宅。屋号を「稲葉店」(いなばみせ)といい、材木商や青梅縞(おうめじま=青梅近郷で織られた絹と木綿の交織の織物)の仲買いを営なみ、町年寄も務めていた青梅有数の豪商の家です。
青梅の豪商が建てた土蔵造りの町家を見学
青梅(おうめ)の豪商・稲葉家の邸宅は、青梅が宿場町として栄えた当時の面影を色濃く残す商家建築。
現在の建物は、江戸時代の後期に建てられたと伝わり、店蔵と呼ばれる土蔵造りの主屋、門、棟割長屋(整備のため解体)、主屋の東側に井戸、北側には土蔵が現存し、主屋内部の見学も可能。
なかでも土蔵造りの主屋(店蔵)は、広い間口の店舗部分に土間がある前土間形式で、梁や柱には、奥多摩の日原から切り出された木材が贅沢に使われています。
間口5間半、奥行7間の主屋は、表部分が店舗(間口いっぱいに土間を持つ前土間形式)として使われ、奥が生活空間でした。
近くには江戸時代の森下陣屋跡が小公園として整備されているのであわせて見学を。
青梅宿は青梅駅を起点として、昭和レトロをテーマにした町おこしが行なわれ、「津雲亭」では、茶房「すす竹の間」も営業しています。
旧稲葉家住宅 | |
名称 | 旧稲葉家住宅/きゅういなばけじゅうたく |
所在地 | 東京都青梅市森下町499 |
関連HP | 青梅市観光協会公式ホームページ |
電車・バスで | JR青梅駅から徒歩10分 |
ドライブで | 圏央道青梅ICから約7.5km |
駐車場 | 周辺の有料駐車場を利用 |
問い合わせ | 旧稲葉家住宅 TEL:0428-23-6859 |
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