東京都八王子市、明治の森高尾国定公園に゙指定される高尾山に設けられたハイキングコースが、高尾山自然研究路。1号路〜6号路の6コースと稲荷山コースが用意され、高尾山〜陣場山の縦走コースとつなぐくともできます。詳細や最新情報は「東京都高尾ビジターセンター」で入手できます。
緑豊かな高尾山で自然を楽しみながらハイキング

東京近郊ということもあり、現在では訪日外国人観光客にも人気のあるハイキングエリア、高尾山。
高尾登山電鉄のケーブルカー・リフトを使うのが一般的ですが、下車後に自然研究路に入ることも可能です。
また下りのみ、高尾山自然研究路を利用するというケースが一般的。
自然研究路というのは国立公園や国定公園内に設けた自然観察を楽しむための道。
高尾山ではテーマ別に1号路~6号路まで設定されているので、距離や所要時間を参考に、季節ごとに楽しむのもおすすめ。
倒木などによる通行規制もあるので、事前に確認が必要です。
1号路(表参道)|初心者向きの高尾山入門コース
高尾山薬王院の表参道で、高尾山登山のメインルートで全長3.8km、登り1時間40分、下り1時間20分。
コンクリートの舗装道路なので面白みに欠けますが、高尾山の多様な植生を知ることができ、初心者向けの高尾山入門コースです。
リフトから下は急坂なのでコンクリートといえども雨の日、雨後の下山は注意が必要です。
2号路(中腹にある周遊路コース)|高尾山の南北の森の違いを確認
サル園の周辺を一周するコースで、全長0.9km、一周30分。
アップダウンはありますが比較的簡単に歩けますが、南側は急な階段が多く道も細いためファミリーなどには要注意。
南側はカシ類などの常緑樹林、北側はイヌブナやブナなどの落葉広葉樹林と植層の違いがわかるので、夏の自由研究にも絶好。
歩く人はあまりいませんが休める場所がないのも難点。
3号路(高尾山南側)|常緑樹コースで森林浴が楽しめる
なだらかなコースで全長2.4km、登り55分、下り45分。
薬王院の南側の山腹を巻くように伸びるルートで、カシ類などの常緑樹が多数。
眺望も少し開けた道で、登山者が少ないのも特徴。
4号路(つり橋コース)|落葉広葉樹の森を歩く
吊り橋が人気で、ブナやイヌブナ、カエデ類など落葉広葉樹が茂り、動物が多く生息するエリアを歩きます。
新緑、紅葉シーズンにはおすすめですが雨後などは道が滑りやすいので注意が必要です(階段も多数)。
全長1.5km、登り45分、下り35分。
5号路|山頂をぐるりと一周するお手軽コース
全長0.9km、一周30分のショートコース。
山頂で時間に余裕があればチャレンジしたい道ですが、人工林(江川杉)が茂り、残念ながら展望は期待できません。
歩く人が少ないので、喧騒を避けたい人にはおすすめです。
6号路(琵琶滝コース)|森と水がテーマでコース途中には修験の滝も
修験者の水行の場である琵琶滝など、水辺の植物や生き物をたくさん観察できるコース。
飛び石のある場所などがあるので、足回りはしっかりと。
飛び石を避ける場合は稲荷山コースへエスケープできます。
全長3.3kmのロングコースで、登り1時間40分、下り1時間20分。
下りルートで利用する人が多数ですが、道幅が狭いので、対向の登山者がいる場合には登り優先を肝に銘じましょう。
稲荷山コース(高尾山南側・尾根道)|自然研究路で唯一の尾根道
広い尾根道を歩く、登山道らしいコースで、全長3.1km、登り1時間40分、下り1時間20分。
展望台からは東京都心方面が眺望でき、ここがハイライト。
眺望が開けるのは展望台のみで、ほかは人工林と落葉広葉樹の森を歩きます。
木の根が露出もあり、つまずきやすく、さらに雨後は滑りやすい道なので注意が必要です。
比較的に登山者も多い人気のルート。
高尾山自然研究路(全7コース紹介) | |
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