東京都新宿区、JR・東京メトロ四ツ谷駅にほど近い若葉1丁目にある鯛焼きの店が、たいやきわかば。昭和33年創業という老舗で、餡も生地も自家製ということで、行列必至の名店で、訪日外国人もわざわざ買いに来るという東京の人気グルメスポットにもなっています。
昔ながらの「一丁焼き」、つまりは天然モノの鯛焼き!
小説家で演劇評論家の安藤鶴夫(あんどうつるお)が店近くに住み、新聞コラムで紹介して評判に。
その年を店の創業年とし(それまでは駄菓子屋でしたが、鯛焼き専門店に転身)、さらに安藤鶴夫の言葉「鯛焼きのしっぽにはいつもあんこがありますやうに」を社訓にしているのです。
薄い皮のなかの餡は尻尾までホクホクに詰まっています。
しかもパリッと香ばしく焼き上がった尻尾には「わかば」と店名入り。
自家製餡は、初代から変わらない製法で、丁寧に手焼きする昔ながらの製法「一丁焼き」。
ファンは、これを「天然モノ」と呼んで、他の鯛焼きとの差別化を図っています。
実は、一丁焼きでは個体差の生じやすく、ムラなく焼き上げるのはかなり難しく、しかも「尻尾の端まであんこを行き渡らせるのにも、技が必要」とのこと。
つまりは、かなりの熟練した職人技が要求されているのです。
生地40g、餡80gを瞬時に目分量ですくい取るのも、まさに職人技。
ふっくらとした黄金色の焼き上がりを目指し、毎日丁寧に焼き上げています。
鯛焼きの型にもこだわりがあり、洋画家・木村荘八(きむらしょうはち)から寄贈された色紙から型をつくったとのこと(創業時の型を現在も使用)。
包み紙にも、木村荘八のイラストが使われ、少し格調高い雰囲気に。
北海道産小豆を使った自家製の餡には塩味を利かせて甘さは抑えめ。
直火で焼くため、外はパリッと香ばしいので、なるべくならできたての賞味を。
現在店を切り盛りするのは、4代目となる伊藤巧真さん。
7~10個入る簡易箱、5~6個用から17~20個用までの進物用箱4種、さらに手提げも4種ありいずれも有料。
電話での予約も受け付けているので、多く買う際にはなるべくなら予約を。
自家製餡のみの販売もあるほか、4月~10月には「みたらしだんご」と、たいやきのあんこをそのまま付けた「あんだんご」も用意されています(数量限定で、売り切れ次第終了)。
平日の昼前後なら比較的に行列は少ない傾向に(ただし日によって異なります)。
たいやきわかば | |
名称 | たいやきわかば/たいやきわかば |
所在地 | 東京都新宿区若葉1-10 |
関連HP | たいやきわかば公式ホームページ |
電車・バスで | JR・東京メトロ四ツ谷駅から徒歩5分 |
問い合わせ | たいやきわかば TEL:03-3351-4396 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |