高尾山に伝わる天狗信仰、天狗の正体とは!?

高尾山・天狗伝説

高尾山(東京都八王子市)のシンボル的な存在が天狗。JR中央本線・高尾駅のホームにも巨大な天狗のオブジェが備わっています。高尾山は江戸時代までは高尾山薬王院の寺領(朱印地)で、神仏習合の飯縄大権現(いいづなだいごんげん)が祀られていますが、その眷属(けんぞく=随身)が天狗です。

天狗伝説は修験者(山伏)を見間違えたのが始まり!?

飯縄大権現(飯縄大明神)は、もともと信州・飯縄山(1917m)の山岳信仰で生まれた神仏習合の神様(権現様)。
室町じだいのの文献、『戸隠山顕光寺流記并序とがくしさんけんこうじりゅうきへいじょ=戸隠山顕光寺の縁起に関する貴重な古文書には、飯縄大権現(飯縄大明神)が戸隠山の住職のところに現れ、「自分は日本第三の天狗なり」と名乗ったことが記されています。
戸隠山はもともと飯縄山で修行した学問行者(がくもんぎょうじゃ)が、嘉祥2年(849年)に開山したとも伝わるので、飯縄山は修験の地としては吉野山などと同じ古き歴史があることがわかります。

この飯縄山の天狗は、飯綱三郎(いづなのさぶろう)ですが、南北朝時代の永和年間(北朝1375年〜1379年)、高尾山薬王院では飯縄大権現を勧請したことで、関東を代表する修験道の道場となったのです。
明治維新後、寺領(朱印地)は宮内省の御用林、そして戦後は国有林となったことで、豊かな自然、生物多様性が守られてきたのです。

今でも天狗が現れそうな深山幽谷の気配が残されていますが、実は飯縄山の天狗伝説も、修行した修験者(山伏)たちを里人が山に入った際に「天狗と見間違えた」という説もあるのです。
山伏修行(峰入り修行)は、山に長期間に渡って籠もり、過酷な修行を行ない、ついには山の霊気と融合して、呪力、験力を体得して大先達(だいせんだつ)となることが目標。
この大先達こそ、まさに天狗というわけです。

その証拠に、高尾山薬王院御本堂背後の御本社前(御本社には飯縄大権現が祀られています)に立つ烏天狗(からすてんぐ)の出で立ち(服装など)は、まさに修験者(山伏)、大先達と同じなのです。

高尾山薬王院で修験道の聖なるパワーを感じ取ったら、できれば昼食に精進料理を味わってから帰りましょう(2日前までに予約が必要です)。
提供される場所は大本坊(方丈殿2階の個室)で、「天狗膳」なら比較的に手頃な値段で味わうことができます。

高尾山薬王院の精進料理「天狗膳」
高尾山薬王院の精進料理「天狗膳」
高尾山薬王院、どこが総本山!?
名称 高尾山薬王院/たかおさんやくおういん
所在地 東京都八王子市高尾町2177
関連HP 高尾山薬王院公式ホームページ
電車・バスで ケーブルカー高尾山駅から徒歩20分
ドライブで 圏央道高尾山ICから約1.1kmで高尾山薬王院祈祷殿駐車場
駐車場 高尾山薬王院祈祷殿駐車場(250台/有料)
問い合わせ 高尾山薬王院 TEL:042-661-1115/FAX:042-664−1199
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

高尾山薬王院、どこが総本山!?

訪日外国人観光客にも人気の高尾山ですが、意外に知られていないのは、関東屈指の霊山であること。高尾山を知っていても山上にある高尾山薬王院を知らない人も多いのです。その高尾山薬王院は行基開山と伝わる古刹で、真言宗智山派の関東三大本山のひとつ。さ

高尾山薬王院

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東京都八王子市高尾町、東京を代表する霊山、高尾山の山上に建つ真言宗智山派の古刹が、高尾山薬王院。天平16年(744年)、聖武天皇の勅令で東国鎮守の祈願寺として、行基が開基したと伝わる多摩最古の寺。中世から飯縄大権現(いいづなだいごんげん)を

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