西武鉄道最古の駅は、都内にある3駅

川越鉄道

西武鉄道のルーツは、大正4年4月15日に池袋駅〜飯能駅(現在の池袋線)を開業した武蔵野鉄道と、明治27年12月21日に国分寺駅〜久米川駅(現・西武国分寺線)が開通した川越鉄道。というわけで、西武鉄道最古の駅は、国分寺駅、久米川駅(現・東村山駅)、そして小川駅です。

昭和23年までは非電化区間で、当初はSLが走行

西武国分寺線・東村山駅
西武国分寺線・東村山駅

東京都国分寺市にある国分寺駅は、明治22年4月11日、甲武鉄道・新宿駅〜立川駅間開通と同時に開業したという歴史ある駅。
これが現在の中央本線ですが、明治27年12月21日、川越鉄道が川越線として久米川(仮)駅の間に開業し(非電化)、甲武鉄道との乗換駅となっています。

川越鉄道は、埼玉県高麗郡柏原村(現・狭山市柏原)の曽田忠順ほか38名の設立発起人となり、武蔵国の入間、高麗、比企、秩父郡への鉄道敷設を申請したもの。
当時の川越町(現・埼玉県川越市)は、舟運が発展していて、鉄道敷設にはまだまだ後ろ向きで、発起人にも加わっていませんでした。

川越鉄道では、鉄道院10形と同系の蒸気機関車を新造し、投入。
国分寺駅〜東村山駅間が電化されたのは戦後の昭和23年11月5日のことです。

久米川駅(東京都東村山市)は現在の東村山駅で、新宿線、西武園線、国分寺線の3路線が乗り入れ、新宿線特急「小江戸」も停車します。

小川駅(東京都小平市)は、国分寺線と拝島線の乗換駅で、国分寺駅〜久米川(仮)駅開業時に中間駅と開業しています。

当時の川越鉄道は、甲武鉄道の子会社で、甲武鉄道の始発駅が飯田町駅となり、川越鉄道が川越駅まで延伸した際には、なんと飯田町駅〜川越駅の直通運転も実現しています。
甲武鉄道は、明治39年10月1日に鉄道国有法で国有化され、中央本線に。
川越鉄道は私鉄として存続し、大正9年6月に武蔵水電(水力発電の会社)に合併、大正11年11月、武蔵水電の電灯電力事業が帝国電灯に合併する際に、鉄道部門が武蔵鉄道(後の西武鉄道)に譲渡されています。

こうして国分寺駅、小川駅、武蔵村山駅は西武鉄道最古の歴史を誇っているのです。

西武国分寺線
西武国分寺線
西武鉄道最古の駅は、都内にある3駅
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志村けんの像

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