伊豆諸島の友人等の南端・青ヶ島(東京都青ヶ島村)のさらに南65kmに位置し、2個の烏帽子形の岩礁と数個の小岩礁からなる絶海の孤島が、ベヨネース列岩。直径8kmの海底カルデラ(海面下1500m にカルデラ底)の西縁に位置し、最高標高は11mで、浸食に弱い玄武岩からなる岩礁です。
青ヶ島の南65kmにある岩礁は、海底カルデラの外輪山
明神礁(ベヨネース列岩から東へ10km)とベヨネース列岩の間に直径8kmの海底カルデラがあり、中央部には最浅水深372mの中央火口丘が存在しています。
嘉永3年(1850 年)、フランスの軍艦「ベヨネーズ」(Bayonnaise)が江戸湾南方の火山島を調査した際に視認して命名しています(Bayonnaise Rocks)。
明治2年以降、明神礁を中心に海底噴火が何度も記録され、平成29年にも明神礁では海面変色が確認されているほか、令和5年1月26日にはベヨネース列岩で海水の変色があり、気象庁は周辺海域に噴火警報を発表しています。
昭和27年9月、明神礁付近の海底噴火では、調査中だった海上保安庁の観測船が噴火に巻き込まれ、31人の乗組員全員が死亡するという悲惨な事故も発生。
ベヨネース列岩は、所属市町村未定であるため(東京都の直轄で、八丈支庁が所管)、本籍を置くことはできません。
ちなみに伊豆諸島ですが、八丈島から先には、青ヶ島(青ヶ島村/伊豆諸島最南の有人島)、べヨネーズ列岩、須美寿島、鳥島、孀婦岩と続いています。
画像協力/海上保安庁
ベヨネース列岩 | |
名称 | ベヨネース列岩 /べよねーすれつがん |
所在地 | 東京都八丈支庁 |
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