東京都あきる野市にある「東京(多摩)三大観光鍾乳洞」のひとつが、三ツ合鍾乳洞(みつごうしょうにゅうどう)。同じあきる野市の大岳鍾乳洞、奥多摩町の日原鍾乳洞ほどの知名度はありませんが、観光鍾乳洞のひとつで、公開されています。鍾乳石の成長過程を観察でき、古生代への神秘の旅が可能です。
南の海の海底で堆積したフズリナ、ウミユリの化石も
洞内からは二畳紀(古生代最後の紀)のフズリナ、ウミユリ、サンゴ、腕足貝などの化石が発見され、2億5000万年〜3億年ほど昔、はるか南方の海で、フズリナ、ウミユリ、コノドントなどが栄えて礁が生まれ、石灰岩の層となったもの(海底に堆積した海成層)。
古生代の石灰岩が中生代の地層と混ざり合いながら現在の場所まで運ばれ、造山運動で隆起したもので、秩父帯と総称されています。
あきる野市養沢川、深沢川、檜原村北秋川、日の出町平井川上流域の流域には、この二畳紀の地層が分布し、化石も豊富に産出します。
三ツ合鍾乳洞入口左側の玄武岩は、はるか南の海の時代の海底火山の噴火の名残り。
鍾乳洞は全長120m、その名の通り3つの洞窟が重なるように3段になっている縦穴で、落差12mの不老長寿の水「竜神の滝」も懸かっています。
残念ながら洞内は撮影禁止。
なお、三ツ合鍾乳洞は令和2年1月から管理人が高齢のため閉洞、令和4年4月より営業を再開していますが、営業が土・日曜、祝日に限られているため、訪問にあたっては注意が必要(なるべく事前に確認を)。
三ツ合鍾乳洞 | |
名称 | 三ツ合鍾乳洞/みつごうしょうにゅうどう |
所在地 | 東京都あきる野市養沢1075 |
関連HP | あきる野市公式ホームページ |
電車・バスで | JR武蔵五日市駅から西東京バス上養沢行きで33分、三ツ合鍾乳洞入口下車、徒歩15分 |
ドライブで | 圏央道日の出IC、あきる野ICから約16km |
駐車場 | あり/無料 |
問い合わせ | 三ツ合鍾乳洞 TEL:042-596-4225 |
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