高灯籠(常灯明台)

高灯籠(常灯明台)

東京都千代田区九段南、靖国神社参道入口に建つのが高灯籠(常灯明台)。正式名称は高灯籠ですが、創建時に灯台の役割を果たしたことから常灯明台とも呼ばれています。明治維新の激動期に没した犠牲者を慰霊する東京招魂社(現在の靖国神社)の灯籠として明治4年に建設されたもの。

品川沖を進む船の灯台としての役割も担った!

高灯籠(常灯明台)

往時には九段坂の上から、遠く筑波山や房州の山々まで見渡すことができ、品川沖を行く船からはまさに目印となったのがこの常灯明台だったのだとか。
高さ16.8mで、基部は和風ですが、灯火部分は風見、方位盤が付いた洋風です。
九段坂上の標高は24mなので、灯火部分は標高40m近いことに。

小林清親『東京名所 九段坂』、井上安治『九段坂』、揚洲周延(ようしゅうちかのぶ)の『今様東京八景・九段の秋月』、3代目・歌川広重の古今東京名所『九段坂の高灯籠』、葛西虎次郎『東京名所之内 九段阪之明月』などにも描かれています。

創建当初は靖国通りを挟んで反対側、靖国神社の境内に建てられていましたが、靖国通りの道路改修に伴い昭和5年に現在地に移設されています。

高灯籠(常灯明台)
小林清親『九段坂』
高灯籠(常灯明台)
名称 高灯籠(常灯明台)/たかとうろう(じょうとうみょうだい)
所在地 東京都千代田区九段南2-2
関連HP 千代田区観光協会公式ホームページ
電車・バスで 東京メトロ・都営地下鉄九段下駅から徒歩3分
駐車場 周辺の有料駐車場を利用
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
靖国通り(震災復興道路)

靖国通り(震災復興道路)

関東大震災(大正12年9月1日)からの帝都復興を目指した震災復興道路の軸のひとつ「幹線第二号」が、靖国通り(第一号は昭和通り)。震災から復興を期に幅員36mに拡幅され、九段坂の急勾配も緩やかに改修されています。当初は大正通りでしたが、戦後、

高灯籠(常灯明台)

関連記事

よく読まれている記事