法昌寺

法昌寺

東京都台東区下谷にある法華宗本門流(日蓮を宗祖とし、日隆を派祖とする)の寺が日照山法昌寺。『下谷七福神』の毘沙門天(びしゃもんてん)を祀っています。『新編武蔵風土記稿』によれば江戸時代初期の慶安元年(1648年)、下谷御切手町付近に創建した駿河国岡之宮(現・静岡県沼津市岡宮)の光長寺の末寺。

『下谷七福神』の毘沙門天を祀る

光長寺は、鷲山寺(千葉県茂原市)、本能寺(京都市)、本興寺(尼崎市)とともに法華宗本門流の四大本山のひとつ。
織田信長終焉の本能寺と同じ宗派という点にも注目です。

創建当時に寺があった下谷御切手町というのは現在の下谷1丁目・上野7丁目界隈で、切手同心(江戸城に出入りする商人等の通行監査の手形を司る役人)の屋敷があったのが名の由来。
寺は元文2年(1737年)に現在地に移っています。

境内にある「たこ地蔵」は、喜劇俳優・由利徹(ゆりとおる)、漫画家・赤塚不二夫、映画監督・山本晋也らを発起人として昭和60年に建立された地蔵尊。
実はこの寺、プロボクサーで、日本フライ級チャンピオン、後に俳優、コメディアンとしても活躍したたこ八郎(本名:太古八郎)の菩提寺なのです。
ノーガードで相手のパンチをもらい続け、相手が打ち疲れた瞬間に反撃するというスタイルは、『あしたのジョー』の主人公、矢吹丈のモデルになったとも。
人気絶頂の昭和60年7月24日、酒を飲んで酔っ払ってるのに海で泳いでしまい、心臓マヒで急死。
たこ八郎の墓は故郷の宮城県仙台市にもありますが、東京で参詣できる場所をと、有志が建立したのが、この「たこ地蔵」です。

NHK銀河テレビ小説『迷惑かけてありがとう』(昭和59年/主演:柄本明)はたこ八郎の半生をドラマ化したもの。
「迷惑かけてありがとう」は、たこ八郎の口癖で座右の銘で、たこ八郎自筆の文字が「たこ地蔵」にも刻まれています。
「たこ地蔵」は、もちろんたこ八郎がモデルで、右耳が喧嘩でかじり取られた本人同様に欠けている点にも注目を。

名称 法昌寺/ほうしょうじ
所在地 東京都台東区下谷2-10-6
関連HP 台東区公式観光サイト
電車・バスで 東京メトロ日比谷線入谷駅から徒歩2分
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
下谷七福神

下谷七福神|東京都台東区

江戸時代に東叡山寛永寺のある上野の山の麓、坂本(寛永寺は天海大僧正が京に見立てて創建のため、比叡山延暦寺山麓・坂本に真似た名前)として発展したため、名刹が数多いのが特徴。昭和52年正月から7社寺揃っての御開帳が始まったもので、朱印がいただけ

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