東京都千代田区神田錦町3丁目にある明治2年創業という老舗のそば店が、神田錦町更科。寛政元年(1789年)創業の麻布永坂「更科」(現在の「更科堀井」)の最初の暖簾分けの店で、明治半ばには皇室御用達のそば店として繁盛しました。常連に愛される名店ですが、一見(いちげん)でも入りやすい店です。
変りそばは週変りで年間30種類ぐらい提供!
麻布永坂「更科」6代目・布屋松之助のときに、堀井丈太郎が「布屋丈太郎」の屋号で「神田錦町分店」を出すことを許されたのが、神田錦町更科の始まりです。
堀井丈太郎(布屋丈太郎)が布屋松之助のいとこだったことで、本来は息子にしか許されないという分店を出すことができたのだとか。
2代目の堀井亀雄はそば打ちの名人で、皇室にもファンを持つようにまで発展。
3代目の堀井松太郎は内海桂子(うつみけいこ=漫才協会名誉会長などを務める)を子守として育っています(内海桂子は尋常小学校3年時に中退し、数え年10歳で神田錦町更科で2年ほど子守り奉公)。
歯ごたえのある上品な更科そばが特徴で、のど越しと香りがいいと常連にも定評の店。
「冷やししょうが天ぷらそば」、「カレー汁せいろ」、「舞茸ぶた肉汁せいろ」など聞き慣れないメニューが並んでいますが、メニューを見ずに注文する人も多く、常連の多さをうかがわせます。
「更科粉を使った変りそばは週変りで年間30種類ぐらい提供」という幅広いレパートリーながら、「歴史をふまえて古くて新しいそば屋として、もう一度昔の更科の伝統を復活させようと日々努力をしております」という伝統にあぐらをかかない、謙虚な姿勢。
名のある老舗ゆえに遠来の客も多いのですが、暖簾をくぐっても敷居の高さを感じさせない、まさに江戸っ子の愛する名店です。
神田錦町更科 | |
名称 | 神田錦町更科/かんだにしきちょうさらしな |
所在地 | 東京都千代田区神田錦町3-14 |
関連HP | 千代田区観光協会公式ホームページ |
電車・バスで | 都営地下鉄神保町駅・小川町駅、東京メトロ神保町駅・新御茶ノ水駅・淡路町駅から徒歩10分 |
駐車場 | 周辺の有料駐車場を利用 |
問い合わせ | 神田錦町更科 TEL:03-3294-3669 |
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