2025年、山手線が環状運転を開始してから、100周年を迎えます。ファミリーなどで、ぐるりと山手線を一周したいとき、きっぷをどう買えばいいのか、悩むのではないでしょうか。都区内パス(大人760円、小人380円)を購入する手もありますが、実際には最低料金で済ませる方法も!
山手線内を発駅にした場合は「往復きっぷ作戦」が可能

東京都心部を環状運転する山手線。
営業キロでは34.5kmあるので『東京の電車特定区間の普通運賃表』から算出すると、営業キロ31km〜35kmは、IC運賃561円、きっぷ570円(2026年3月14日の運賃改定後は、IC運賃571円、きっぷ580円)ということになります。
みどりの窓口で相談すると「隣の駅までの往復きっぷを購入してください」といわれます。
少し複雑怪奇ですが、例えば東京駅で乗車の際、神田駅までの往復乗車券を購入すると、東京駅〜神田駅は、東京駅から時計回りに、品川駅、渋谷駅、新宿駅、池袋駅、上野駅と外回りで神田駅まで乗車する部分が「往路」、そして神田駅〜東京駅部分が「復路」となって、往復が完成するということに。
交通系ICカードではダメなので、きっぷを購入することになります。
しかも通常の券売機では対応していないので、指定席券売機を探す必要があります。
指定席券売機を見つけたら、発駅を選び(この場合は東京駅)、次に着駅を50音検索(神田駅なら「かん」と入力)、最後に「往復」を選択すれば、発券されます。
山手線内を発駅にした場合は「往復きっぷ作戦」が可能ですが、山手線以外の場合は、「東京近郊区間一筆書き作戦」で。
JRの運賃計算の特例に、「大都市近郊区間内のみをご利用になる場合の特例」があり、「大都市近郊区間内のみを普通乗車券でご利用になる場合は、実際にご乗車になる経路にかかわらず、最も安くなる経路で計算した運賃で乗車することができます」があります。
これがいわゆる一筆書き乗車で、「重複しない限り乗車経路は自由に選べますが、途中下車はできません」という注意を守れば、隣の駅までのきっぷで大回りの旅を楽しむことができるのです。
ただし、かなり知恵を絞ることになるので、基本的には山手線の駅まで行って、「往復きっぷ作戦」を展開するのが賢明です。

山手線を一周、きっぷはどう買えばいい!? 実は意外に安い方法が! | |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |