宇都宮線や常磐線の上り列車で、上野駅の到着番線を案内する際に「高いホーム」、「低いホーム」という放送が入りますが、この「低いホーム」というのが、かつて夜行列車が頻発した地平ホームのこと。2024年12月現在、この地平ホーム始発の特急は、「草津・四万」、「あかぎ」、「ときわ53号」のみとなっています。
昔懐かしい「地平ホーム」で特急に乗車しよう
かつては常磐線特急の始発駅だった上野駅ですが、今では特急「ひたち」、特急「ときわ」は、品川駅始発で、唯一上野駅8:30発(始発)の「ときわ53号」が、「地平ホーム」(13番線〜17番線)の17番線から発車します。
信越本線、東北本線、上越線は新幹線の開通で、在来線の特急として残されるのは、E257系を使う特急「草津・四万」(上野駅〜長野原草津口駅)、特急「あかぎ」(上野駅〜鴻巣・本庄・高崎駅)のみ。
房総特急「わかしお」「さざなみ」「しおさい」で活躍した車両を改造し、投入されていますが、この2本はかろうじて「地平ホーム」から発車しており、「昔懐かしい」と熟年の鉄道ファンには好評です。
上野駅10:00発「草津・四万1号」、12:10発「草津・四万3号」は、「地平ホーム」14番線から発車。
通勤特急的な「あかぎ」は、平日18:00以降に5本、土休日19:00以降に2本という特殊な運行ですが、やはり「地平ホーム」の14番線、15番線を使っています。
「乗り鉄」と呼ばれる人たちや旅好きは、上野駅で駅弁を購入、特急「草津・四万」で長野原草津口駅へ。
JRバスに乗り継いで草津温泉へというのが人気のプランで、草津温泉のバスターミナルは、国鉄バス志賀草津高原線の自動車駅(バス駅)だったので、草津温泉駅ともよばれています。
2階がコンコースという駅構造で、「みどりの窓口」があり、JRの指定席券類を発券するマルスが置かれています。
上野駅「地平ホーム」始発の特急、今や貴重な存在に! | |
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