東京都江戸川区にある葛西臨海公園。昭和37年に東京都下の漁師は漁業権を放棄すると、海は汚染が進み、ついに海水浴場はゼロに。「海水浴ができる東京湾を取り戻す」ことを目標に、葛西海浜公園での海水浴が復活したのが、2012年のこと。2025年も7月20日(日)〜8月31日(日)の間、『海水浴体験』が可能です。
夏休みには、西なぎさで海水浴が可能!

葛西臨海公園で、実験的に海水浴が復活した2012年は、わずか2日間でしたが、それまで東京都の「遊泳禁止」看板が立てられていましたが、この海水浴体験をきっかけに「許可なき遊泳禁止」に変更され、2013年には13日間、2014年には20日間と日数を増やしていき、2015年には20日間で4万人もの人々が海水浴を楽しむまでに発展。
東京都の長期ビジョンで、「2016年から葛西海浜公園で海水浴を実施する」ことを表明。
「葛西海浜公園海水浴社会実験」として、人工ビーチながら、東京に海水浴場が復活したのです。
東京都内湾における海水浴の復活は、水質改善の象徴でもあり、「三枚洲」と呼ばれ、海苔、アサリ、ハマグリなど豊富な魚介類がとれる漁場だった往時の水質を取り戻しつつあるのです。
葛西海浜公園の海岸部は、汀線(ていせん=浜辺の長さ)800mの2つの人口なぎさ(「西なぎさ」と「東なぎさ」)、そして沖合2kmまで広がる海域からなり、この沖合の環境保全が、海水浴できる水質を保っているのです。
「東なぎさ」は自然環境を保全するため、一般の立ち入りが禁じられていますが、「西なぎさ」は春には潮干狩り、夏には海水浴、その他の季節には磯遊びを楽しむことができます。
葛西臨海公園「西なぎさ」(15ha)での『海水浴体験』は、期間中の10:00~16:00に実施され、利用料は無料。
指定された遊泳ゾーンで泳ぐことができ、監視員(ライフセーバー)、看護師が常駐。
遊泳区域ロープ、アカエイ侵入防止ネットなどが張られています。
着替えは、更衣室を利用。
更衣室、コインロッカーは有料です。
素足は危険なので、マリンシューズの持参を。
水質は環境省の定める水質基準を満たしていますが、日々、水質は確認され、万一水質判断基準に満たないと予測される場合、遊泳禁止となることもあるとのこと。
あまり知られていませんが、「日本の渚百選」にも選定、房総半島や富士山などを一望できる素敵なビーチとなっています。
東京23区で唯一、海水浴ができるビーチが、江戸川区に! | |
開催日時 | 【海水浴場】2025年7月20日(日)〜8月31日(日) |
名称 | 葛西海浜公園/かさいかいひんこうえん |
所在地 | 東京都江戸川区臨海町6-2-1 |
関連HP | 葛西海浜公園公式ホームページ |
電車・バスで | JR京葉線葛西臨海公園駅からすぐ |
ドライブで | 首都高速葛西ランプから約600m |
駐車場 | 葛西臨海公園駐車場/有料 |
問い合わせ | 葛西臨海公園サービスセンター TEL:03-5696-1331 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |