西武豊島線の終点、豊島園駅は、「ワーナー ブラザース スタジオツアー東京 – メイキング・オブ・ハリー・ポッター」の玄関駅。2023年6月16日(金)のオープンするのに合わせ、『ハリー・ポッター』の世界観を随所に取り入れたホグズミード駅風にリニューアルされています。
ヨーロッパに多い頭端式ホームを巧みに活用



豊島園駅は、ヨーロッパ各地のターミナル駅に多い頭端式(とうたんしき)のホーム。
1面2線で、コの字型になったホーム配置で、いかにも終点駅の雰囲気を醸し出しています。
首都圏では、⻄武池袋線池袋駅、東武伊勢崎線浅草駅もこの頭端式。
上野駅もヨーロッパの終着駅に倣(なら)って設計されているので、かつて夜行列車などが出発した地上ホーム部分は、この頭端式です。
豊島園駅が、ホグズミード駅風にイメージチェンジできた大きな理由は、この田舎風の規模の小さい頭端式ホームだったことが大きな要因になっています。
『ハリー・ポッター』では、ホグズミード駅は、ホグズミードに位置する「ホグワーツ特急」(毎年9月1日の11:00にキングス・クロス駅「9と3/4線」を発車し、夜にホグズミード駅に到着)の終着駅(19世紀中頃に開業)という設定。
主人公のハリー・ポッターを含め、ホグワーツの生徒は、ここからホグワーツ城までは徒歩移動です。
豊島園駅は、「イマジネーションが日常に溶け込む駅」をコンセプトに、「ホグズミード駅」(映画ではゴースランド駅でロケ)をイメージして、柱や駅名標、ベンチなどを赤で統一。
かつて「としまえん」で走っていた模型列車(アメリカ開拓時代に走行していた機関車を模したミニSL=モデルはセントラルパシフィック鉄道で活躍していた蒸気機関車)を「魔法列車」にリメイクし、受話器を取ると遊び心あふれるアナウンスが流れる「電話BOXオブジェ」なども設置しています。
西武池袋線・池袋駅も、おもに豊島園駅行きが発着する1・2番ホームをホームの壁面はレンガ調にするなど、イギリスのロンドンにある「キングスクロス駅」(King’s Cross station)をモチーフにリニューアル。
池袋駅1番ホームには、ハリー・ポッターシリーズに登場するキングス・クロス駅「9と3/4線」のレプリカとして、ワーナーブラザーズ社が作成した時計を設置しています。
しかもこの時計、キングス・クロス駅の時計と同じものを使っています。
つまり、池袋駅1番ホームから西武池袋線・豊島線直通の豊島園行きに乗車、豊島園駅で下車すれば、キングス・クロス駅「9と3/4線」で乗車、ホグズミード駅下車という雰囲気を味わえるということに。

豊島園駅が映画『ハリー・ポッター』のホグズミード駅風に変貌! | |
所在地 | 東京都練馬区練馬4-16-5 |
場所 | 豊島園駅 |
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