「国立科学博物館」(東京都台東区上野公園)では、特別展『氷河期展~人類が見た4万年前の世界~』を2025年10月13日(月・祝)まで開催していますが、パリ国立自然史博物館が所蔵するクロマニヨン人実物頭骨を期間中公開。もちろん日本初公開で、今後の公開がいつになるのかは不明というめったにないチャンスです。
「世界一有名な頭骨」が「国立科学博物館」で公開中!

© MNHN パリ国立自然史博物館所蔵
クロマニョン人は、4万5000年ほど前、北部が氷に覆われ、中央部に乾燥した草原地帯が広がり、メガファウナ(巨大動物群)が闊歩したヨーロッパに現れた現生人類(ホモ・サピエンス)。
1868年、フランスのクロマニョン洞窟で鉄道工事中に発見されたのでその名があります。
後期旧石器時代にあたり、有名なラスコー洞窟(フランスの西南部ドルドーニュ県の洞窟)の壁画は2万年前のクロマニョン人が残したものです。
特別展『氷河期展~人類が見た4万年前の世界~』の展示構成は、第1章:氷河期 ヨーロッパの動物、第2章:ネアンデルタール人とクロマニョン人、第3章:氷河期の日本列島となっています。
ネアンデルタール人はがっしりした体格と強靭な筋肉を持っていたのに対し、クロマニョン人は比較的ほっそりした体格に長い手足を持っていました。
同時代を生きていた両者ですが、4万年前までにネアンデルタール人は姿を消します。
注目は、氷河期を生き抜いたクロマニョン人(ホモ・サピエンス)で、日本国内初展示となるクロマニヨン人の頭骨は、「クロマニョン1号」の実物の頭骨が9月7日(日)まで。
「クロマニョン2号」の実物の頭骨が9月9日(火)〜で、9月7日(日)までは「クロマニョン2号」のレプリカを展示。
同様に、9月9日(火)〜は「クロマニョン1号」のレプリカを展示ということに。
「クロマニョン2号」の頭蓋骨は1号と比べて小型で華奢な形状が特徴。
額には斧によるものとされる傷跡が確認されています。

東京・上野「国立科学博物館」特別展『氷河期展~人類が見た4万年前の世界~』 | |
開催日時 | 2025年7月12日(土)~10月13日(月・祝) |
所在地 | 東京都台東区上野公園7-20 |
場所 | 国立科学博物館 |
関連HP | 国立科学博物館公式ホームページ |
電車・バスで | JR上野駅公園口から徒歩3分 |
ドライブで | 首都高速上野ランプから約600m |
駐車場 | 周辺の有駐車場を利用 |
問い合わせ | NTTハローダイヤル TEL:050-5541-8600/FAX:03-5814-9898 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |