鷲神社『浅草酉の市』|2023

鷲神社『浅草酉の市』

2023年11月11日(土)=一の酉、11月23日(木・祝)=二の酉、東京都台東区千束3丁目の鷲神社(おおとりじんじゃ)で『浅草酉の市』が行なわれます。今年一年の無事に感謝し、来る年の幸を願う行事で、酉の市特別祈願も。縁起物の熊手を売る露店も多数出店し、賑わいをみせます。

神社で「熊手御守」を授与、露店で「商売繁盛の飾り熊手」販売

鷲神社『浅草酉の市』

鷲神社では、この日に限って、熊手御守(かっこめ)を授与。
露店で売られる熊手とは異なります。

午前0:00の一番太鼓の合図とともに、『御例祭』(酉の市)が始まります。
境内には拝殿そばの「八百敏」(鷲神社以外に露店を出さず、全工程を手作りする逸品で、毎年異なるデザインで販売)など80軒近くの露店が並び、壮観。
神札授与所も社殿近くに設置されます。

トイレは1ヶ所しかないので事前に済ませておくのが賢明です。

武蔵国南足立郡花又村(現・東京都足立区花畑)にある大鷲神社が酉の市発祥の地とされていますが、江戸時代後期に、浅草・吉原という地の利を活かして多くの人を集めたのが、鷲神社。
神仏習合の江戸時代には、酉の寺・長國寺(ちょうこくじ)を別当に、現在長國寺に祀られる鷲の背に乗る妙見菩薩が本地仏(神である鷲大明神の本来の姿)とされていました。

花畑の大鷲神社・正覚院(足立区)を「上酉、本酉」、千住・勝専寺(しょうせんじ)を「中酉」、浅草の鷲神社・長國寺を「下酉、新酉」と称し、江戸時代から続いていた酉の市はこの3ヶ所でしたが、明治時代になり千住・勝専寺の酉の市が閉鎖され、花畑の大鷲神社と浅草の鷲神社とが江戸近郊で唯一江戸時代から続く酉の市となっています。

江戸時代、花畑の大鷲神社周辺は田圃が広がり、『御例祭』で売られていたのが、古着や農具。
その中で、熊手が運をかき集めるに通じて縁起が良いと、いつのまにやら人々の間で人気が出たのだのが現在の縁起熊手の由来とか。
鷲神社は、近くに浅草寺や吉原(遊郭)があったことから、酉の市の賑わいも花畑から浅草(鷲神社)へと移り、江戸時代後期には浅草の酉の市として有名に。
こうして飾り熊手は商売繁盛のお守りとして、全国に広まったといわれています。

現在も酉の市としては、日本最大の規模を誇り、花園神社、大國魂神社の酉の市とともに関東三大酉の市に数えられることも。

鷲神社『浅草酉の市』|2023
開催日時 2023年11月11日(土)一の酉、11月23日(木・祝)二の酉
所在地 東京都台東区千束3-18-7
場所 鷲神社
関連HP 鷲神社公式ホームページ
電車・バスで 東京メトロ入谷駅、つくばエキスプレス浅草駅から徒歩10分
駐車場 周辺の有料駐車場を利用
問い合わせ 鷲神社 TEL:03-3876-1515
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
鷲神社

鷲神社

東京都台東区千束3丁目、酉の市(とりのいち)で知られるのが、鷲神社(おおとりじんじゃ)。日本武尊(やまとたけるのみこと)が東征の際、戦勝を祈願したと伝える古社で、浅草酉の市の発祥の地。今でも11月酉の日に行なわれる『酉の市』では熊手を求めて

関東三大酉の市

関東三大酉の市とは!?

関東三大酉の市に数えられるのは、江戸時代に創始され、江戸時代後期には江戸で一番の賑わいをみせた鷲神社『浅草酉の市』(台東区)、明治時代に始まった花園神社『酉の市』(新宿区)、大國魂神社『酉の市』(府中市)。すべて東京都内なので東京三大酉の市

東京で『酉の市』

東京で『酉の市』|2023

2023年11月11日(土)・一の酉、11月23日(木)・二の酉、酉の市発祥の地である足立区の大鷲神社(おおとりじんじゃ)、台東区の長国寺・鷲神社(『浅草酉の市』)、新宿区の花園神社(『新宿酉の市』)、練馬区の練馬大鳥神社、府中市の大國魂神

鷲神社『浅草酉の市』

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