東京都大田区本羽田3丁目、東京国際空港(羽田空港)の西、多摩川に架かる大師橋の北詰近くにあるのが、羽田神社(はねだじんじゃ)。戦後、GHQによる東京飛行場(現在の羽田空港)の拡張で立ち退きを余儀なくされ、現社地に潜在しています。航空安全などのご利益も大。
航空安全祈願の神社として有名
戦国時代に羽田浦の水軍を率いた行方与次郎(なめかたよじろう=蒲田2丁目の圓頓寺が居館跡とされる武将)が牛頭天王(ごずてんのう=祇園精舎の守護神)を祀ったのが始まり。
天保12年(1841年)、12代将軍・徳川家定(とくがわいえさだ)の治世に疱瘡(天然痘)が蔓延、家定自身も罹患しますが、病気平癒を祈願し治癒したことで、病気平癒で有名になっています。
徳川家定に輿入れした鷹司任子(たかつかさあつこ)も嘉永元年6月10日(1848年7月10日)に疱瘡で没しているので(満25歳)、いかに恐ろしい病だったのかがよくわかります。
牛頭天王は、当時、疱瘡除けの神として信じられていました。
明治維新後の神仏分離で、須佐之男命(すさのおのみこと)と稲田姫命(いなだひめのみこと)を祀る祇園信仰の八雲神社となり(祇園信仰の中心、京・感神院祇園社も八坂神社に変わっています)、明治22年の東京府荏原郡羽田村が発足を受け、その鎮守社として明治40年に羽田神社に改称しています。
隣接する自性院は、神仏習合時代に神社を管理した別当寺。
境内には富士講の隆盛を背景に、明治初年に築かれた羽田富士があります。
令和2年2月に富士塚修築工事が完了し、登拝ができるようになっています。
授与品に「航空安全御守」、「航空安全旅行安全守」などがあり、絵馬にも飛行機が描かれ、航空安全の神社であることがよくわかります。
場所柄、パイロット、客室乗務員の参拝も多いほか、航空業界への就職を希望する人、航空関係の学校を目指す人も見かけます。
羽田神社 | |
名称 | 羽田神社/はねだじんじゃ |
所在地 | 東京都大田区本羽田3-9-12 |
関連HP | 羽田神社公式ホームページ |
電車・バスで | 京浜急行電鉄大鳥居駅から徒歩10分 |
ドライブで | 首都高速羽田ICから約1km |
駐車場 | 12台/無料 |
問い合わせ | 羽田神社 TEL:03-3741-0023/FAX:03-3744-0225 |
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