東京都杉並区高円寺南4丁目、JR高円寺駅にほど近い場所に建つのが、高円寺氷川神社(こうえんじひかわじんじゃ)。その境内社のひとつが日本唯一の気象の神様という気象神社です。祭神は、八意思兼命(やごころおもいかねのみこと)で知恵の神様としても知られています。
全国唯一の気象神社に参拝
高円寺エリアの杉並区馬橋4丁目(現在の高円寺北4丁目、馬橋公園)にあった大日本帝国陸軍の陸軍気象部に昭和19年4月10日に創建されたのが始まり。
当時は、勤務前に気象観測員が気象予報の的中を祈願していました。
本来はGHQの神道指令(しんとうしれい/「国家神道、神社神道ニ対スル政府ノ保証、支援、保全、監督並ニ弘布ノ廃止ニ関スル件」)により撤廃、廃絶される運命でしたが、連合軍宗教調査局の調査漏れで残存、昭和23年9月18日に高円寺氷川神社に遷座したもの。
祭神の八意思兼命は、天照大御神の岩戸隠れの際、八百万の神(やおよろずのかみ)に岩戸の外に出すための知恵を授けたという知恵の神様として有名ですが、晴、曇、雨、雪、雷、風、霜、霧という
8つの気象条件を司る神ということで、気象神社に祀られているのです。
現在の社殿は、遷宮55年記念として平成15年6月に再建されたもので、6月1日の気象記念日に例大祭が斎行されています。
気象予報士を目指す受験生などの参拝があるほか、気象にまつわる各種ご祈祷も受け付けています。
「脱雨男」、「脱雨女」などという祈祷はできないとのことですが、参拝し、下駄絵馬を奉納することで雨男、雨女の汚名を雪(そそ)ぐことができるかもしれません。
気象神社 | |
名称 | 気象神社/きしょうじんじゃ |
所在地 | 東京都杉並区高円寺南4-44-19 |
関連HP | 気象神社公式ホームページ |
電車・バスで | JR高円寺駅から徒歩2分 |
ドライブで | 中央自動車道高井戸ICから約7km |
駐車場 | 境内駐車スペースを利用 |
問い合わせ | 高円寺氷川神社 TEL:03-3314-4147/FAX:03-3315-0034 |
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