東京都品川区豊町1丁目にある品川区立の公園が、文庫の森。国文学研究資料館跡地(旧三井文庫)を整備し平成25年2月23日に開園。広域避難場所に位置づけられた「戸越公園一帯」の一部で、オープンスペース(陽だまり広場)は大地震の際の避難場所にも想定されています。
かつては三井財閥の別邸と三井文庫があった地
江戸時代には、肥後熊本藩細川家の下屋敷(戸越屋敷)の一部だった地で、明治23年に三井家(三井財閥)の所有になり、三井家別邸が建てられました。
その三井家(三井財閥)が、修史事業のために収集された史料を保存するために別邸内に設置したのが三井文庫。
三井家編集室が日本橋からこの地に移転し、事務棟と書庫2棟が建てられました。
第二次世界大戦後には、GHQによる財閥解体で、三井財閥は解体。
三井文庫は文部省の管轄(所蔵品は文部省へ寄託)となりました(昭和40年、三井グループ各社によって「財団法人三井文庫」が設立し、平成17年には三井本館に三井記念美術館を開館)。
旧三井文庫は財団法人三井文庫として再建されましたが、書庫は文部省の所管のまま、国文学研究資料館として使われ、平成20年3月に国文学研究資料館が立川市に移転したことで、跡地と書庫が品川区に移管され、文庫の森公園として開園。
公園内に現存する旧三井文庫第二書庫(大正11年築)は、国の登録有形文化財に指定。
三井家別邸時代の雰囲気を残す建物で、文庫の森のシンボル的存在です。
公園内に28基ものマンホールが並ぶ場所は、いざという際にはトイレに変身する場所です。
八ツ橋の架かる池も、非常時には池の水が水源に。
実は、この池は、肥後熊本藩細川家の下屋敷(戸越屋敷)の図面にも記載される池で、戸越公園内の池とともに藩邸時代の名残り。
文庫の森 | |
名称 | 文庫の森/ぶんこのもり |
所在地 | 東京都品川区豊町1-16-23 |
関連HP | しながわ観光協会公式ホームページ |
電車・バスで | 東急大井町線戸越公園駅から徒歩5分。都営地下鉄戸越駅から徒歩10分 |
駐車場 | 周辺の有料駐車場を利用 |
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