狛江駅

狛江駅

東京都狛江市東和泉1丁目にある、小田急電鉄小田原線の駅が、狛江駅(こまええき)。昭和2年5月27日、狛江村の玄関駅として開業。当初、小田急は狛江駅の開設に消極的でしたが、狛江村が駅用地を募金で集めて買収、小田急に寄付して駅が誕生しました。小田急線の難読駅名のひとつ。

狛江市の玄関駅には準急が停車

武蔵野台地の南縁、野川と多摩川に挟まれた場所に位置することから縄文時代〜弥生時代の遺跡が数多い狛江市。
小田急線開通時には畑の多い農村だったため、小田急側は駅開設を渋ったのです。
戦後の高度経済成長で、住宅化都市化が進み、現在では準急停車駅に。

2面4線を有する高架駅で、中央の2線は、特急ロマンスカー、快速急行、急行が通過する通過線です(狛江駅は複々線区間)。

狛江駅

狛は朝鮮半島からの帰化人・高麗に由来!?

朝鮮半島からの帰化人・高麗(こま)人が住む入り江(古代の湊)・高麗江が狛江に転訛したという説が有力で、埼玉県日高市の高麗の里(西武池袋線・高麗駅、JR八高線・川越線高麗川駅)と通じるものがあります。
神社の社殿前に配される狛犬(こまいぬ)も朝鮮伝来の高麗犬がルーツとする説もあり、660に百済が滅び、668年には高句麗が滅亡、朝鮮半島の百済・高句麗遺民らの移住先だった可能性が大なのです。
それが証拠に狛江には70基ほどの古墳があり、「狛江百塚」とも呼ばれていました。
とくに円墳の兜塚(狛江市泉水)は発掘調査で、北朝鮮・平壌で発掘・発見されたものと同型の「神人歌舞画像鏡」(東京国立博物館蔵)などが発見され帰化人の古墳と推測されています。
高麗郡設置(716年)以前の6世紀頃に、現在の狛江市一帯、武蔵国多摩地方に百済・高句麗遺民らが定着し、後に高麗郡に集められたという歴史があるのです。

狛江駅
名称 狛江駅/こまええき
所在地 東京都狛江市東和泉1-17-1
関連HP 小田急電鉄公式ホームページ
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