中野区新井にある新井薬師の正式名は新井山梅照院薬王寺で、真言宗豊山派の寺。高尾山薬王院、日向薬師、峰の薬師とともに武相四大薬師に数えられる名刹です。本尊は空海作と伝わる薬師如来と如意輪観音の二仏一体の黄金仏。これは鎌倉時代の武将・新田氏ゆかりの守護仏。
眼病と子育てにご利益大の祈願所
1586(天正14)年、行春という僧が光を放つ梅の古木から、戦火で行方知れずとなっていた新田氏ゆかりの守護仏を発見、これを安置するためにお堂が建てられたのが創建の由来。
本尊のご利益は、徳川幕府2代将軍・徳川秀忠の第5子、和子の方(東福門院)の悪質な眼病を祈願して快癒したことで知られ、今も「眼の薬師(治眼薬師)」「子育て薬師」としての信仰をあつめています。
本尊は秘仏のため、御開張は寅年(とらどし)に限り実施されますが、毎月8日、18日、28日に縁日が行なわれ、11:00、14:00に護摩祈願法要も実施。
縁日には境内に乾物や植木などの出店もあり賑わいをみせます。
縁日の際には、本堂内部も見学可能です。
明治元年の大火で焼失し、平成25年に再建された大日如来や阿弥陀如来など薬師如来を守る「十二神將」は必見です。
授与品に治眼御守、眼病平癒茶(めぐすりの木)などがあります。
境内には新井の地名の由来にもなった白龍権現水も湧いているので見学を。
瓢箪池(新井薬師公園)もかつては修行僧が身を清める水坮り場(みずごりば)だったとか。
東京都内にある弘法大師ゆかりの寺院で構成された八十八箇所の霊場「御府内八十八箇所」71番。
7月下旬には薬師連合商店会(薬師あいロード商店街振興組合、薬師柳通高新会、薬師柳通親交会、平和公園仲通り商店会、中野北口十字路商店会)主催で歴史ある『薬師盆踊り大会』も開かれています。
新井薬師(梅照院) | |
名称 | 新井薬師(梅照院)/あらいやくし(ばいしょういん) |
所在地 | 東京都中野区新井5-3-5 |
関連HP | 新井薬師公式ホームページ |
電車・バスで | 西武新宿線新井薬師前駅から徒歩7分 |
ドライブで | 首都高速幡ケ谷ランプから約5.3km |
駐車場 | なし/周辺の有料駐車場を利用 |
問い合わせ | 新井薬師(梅照院) TEL:03-3386-1355/FAX:03-3386-1315 |
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