京急品川駅(東京都港区)は、品川駅に乗り入れる各鉄道の中で唯一高架化されていますが、そのために東西を結ぶ通路が地上へ迂回するという状況を生んでいます。さらにホームも2面3線しかなく電車が頻発することに。この状態を改善するため、2027年度に地上化し、2面4線のホームへと拡張される予定です。
リニア中央新幹線開業に向け、品川駅が大変身中!

品川駅は明治5年、新橋駅〜横浜駅の鉄道開業時、西洋建築の平屋建てとして駅舎が開業したのが始まりという歴史ある駅。
当時は海岸に位置し、新橋駅との間は、武家屋敷(藩邸)などが建ち並んでいたことから、海岸に堤を築き鉄道を走らせています(これが高輪築堤)。
現在の東海道新幹線が走る港南口(東口)は海岸だったということに。
近い将来、港南口(東口)側にリニア中央新幹線の始発駅が誕生するはずで(すでに東海道新幹線ホーム周辺の地下でリニア中央新幹線の島式プラットホーム2面4線が工事中)、リニアの開通に向けて大規模な再開発が進んでいます(高輪ゲートウェイ駅周辺とともに国家戦略特区に指定)。
地上化されたホームは、行先・種別ごとの発着ホーム分離が可能となりますが、駅全体が泉岳寺方面に移動。
さらに駅上部には地上9階~28階建ての高層ビル4棟(品川駅街区地区)が建設されます。
高輪口の国道15号(第一京浜)側の地下には東京メトロ・南北線の品川駅も誕生し、上空には歩行者用デッキも設けられて、導線が確保されます。
同時に、京浜急行本線の泉岳寺駅から新馬場駅までの1.7kmの区間について、道路と鉄道を連続的に立体交差化する事業も進展し、北品川駅も新たに高架駅に変身します。
江戸の玄関口だった品川宿が、リニア中央新幹線の開業で、再び21世紀の東京の玄関口へと変貌することに、つまり、それに向けての一大プロジェクトということに。

2027年度、京急品川駅が地上化して大変貌! | |
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