【山手線環状運転100周年】 思い出の車両をチェック!

歴代山手線車両

山手線が現在のような環状運転を開始したのは、大正14年11月1日。東北本線の神田駅〜上野駅間が開通し、乗り入れるかたちで環状運転が始まりました。令和7年11月1日で環状運転100周年。現在の活躍するのはE235系電車、ひとつ前がE231系500番台、年配の人の記憶に残るのは103系でしょうか。

国鉄103系電車

昭和38年12月〜昭和63年6月26日

国鉄103系電車・山手線

高度成長期の昭和38年12月にデビューし、昭和63年6月26日まで使用されたのが、103系。
高度成長とともに、東京の町の移り変わりの中を走り続けた列車です。
東京タワー竣工時(昭和33年)にはまだこうした電車ではなく、戦前からの車両を改造して使っていました(国鉄72系電車も投入)。
3447両が製造された103系は、戦後の「国電」の顔ともなる存在。
デビュー当時は非冷房車で、暑い日には窓を開け、扇風機が回るという構造で、冷房化された後にも中間の3両〜4両は非冷房車でした(10両編成で運転)。

国鉄205系電車

昭和60年3月25日〜平成17年4月17日

国鉄205系電車・山手線

続いて昭和60年3月25日に登場し、国鉄の分割民営化後、JR東日本でも製造されたのが205系電車。
103系に代わる省エネルギー通勤形電車として国鉄時代の終盤に登場した車両です。
山手線では初となるステンレス車両で、ラインカラーのウグイス色(黄緑6号)を引いていました。
当初は10両編成でしたが、輸送力アップで平成3年12月から全編成が11両で運転されています。
平成17年4月17日まで使用されたので、乗ったことのある人も多い車両ということに。

E231系500番台

平成14年4月21日〜令和2年1月20日

E231系500番台・山手線

平成14年4月21日にデビューを果たしたもっとも新しい車両が、E231系500番台。
山手線のデジタルATC(D-ATC)の導入に伴って新造された車両で、「東京の顔」としてサービス向上とイメージアップを図ることを目的に真っ先に山手線に投入されたもの(可動式ホーム柵の設置にも対応)。
ウグイス色(黄緑6号)のラインカラーが引かれています。
令和2年1月20日に最後の運転が終了しています。

E235系電車

平成27年11月30日〜

E235系電車・山手線

平成27年11月30日に営業運転が始まった最新の山手線車両。
首都圏の多くの線区に計3000両以上を投入されているので、山手線は先頭部と側面ドア部分がウグイス色(黄緑6号)に。
平成30年5月19日からは車内に防犯カメラを設置した車両の運転も開始。
さらに自動列車運転装置 (ATO) による自動運転実験も行なわれています。
現在の山手線は、全車両がこのE235系です。

【山手線環状運転100周年】 思い出の車両をチェック!
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