日本最長距離を走る普通列車・快速列車は、敦賀駅17:49発の新快速・播州赤穂行きで、275.5km、所要4時間7分(土休日は4時間6分)。ところが山手線には621kmを走る、事実上の「日本最長距離の普通列車」があります。それが山手線の大崎駅を起終点に、18周して車庫に戻る列車で、なんと621kmも走っています。
走行距離621km、所要20時間13分のロングラン列車が

首都圏で最長距離を走る普通列車は、2024年3月16日(土)のダイヤ改正で誕生(復活)した「上野東京ライン」前橋発沼津行きで、走行距離は241km、乗車時間も4時間22分というロングラン列車です。
対する山手線18周列車は、山手線一周が34.5kmなので、621kmにもなります。
例えば大崎駅を早朝4:28に発車する始発列車の403G(列車番号)は、一周すると大崎駅で503Gと番号を変え(5:33発)、次の一周で603G(6:39発)、最終的には18周目に2303Gとなって(大崎駅23:32発)、20時間以上も走って0:41に大崎駅に戻り、車庫に入っています。
つまりは走行距離621km、所要20時間13分というロングラン列車ということになります。
夜行列車を除く在来線の特急列車でも最長は、博多~宮崎空港を結ぶ特急「にちりんシーガイア」で、距離(413.1km)、時間(6時間6分)なので、山手線18周列車が、いかにロングラン列車なのかがよくわかります。
ちなみに18周することを目的に乗車する場合は、「都区内パス」(指定席券売機、多機能券売機、自動券売機で発券)を購入すれば問題ありません。
つまりは大人760円、小人380円で、18周、621kmの旅が楽しめるということに(実際にチャレンジする人は稀ですが)。

「最長距離を走る普通列車」は山手線にある!? | |
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