幻の首都高、廃墟化したトンネル出入口が、不思議な公園に変身!

首都高未成線・築地川公園多目的広場

東京都中央区明石町にある築地川公園多目的広場。ここに残された、コンクリート造りの不思議な遺構が、首都高速10号晴海線の未成線。半地下のトンネル部分が廃墟となって現存していますが、もともとは都心環状線と築地、新富町で接続する計画でしたが、事業化の目処は立っていません。

築地川公園多目的広場は、首都高未成線を再生

首都高未成線・築地川公園多目的広場
首都高未成線・築地川公園多目的広場は、巨大な凹部に

江戸湾を埋め立て運河として築かれた築地川の支流、南支川沿いには、幕末に築地居留地が築かれています(現在は聖路加国際病院、聖路加タワー、カトリック築地教会聖堂などが建っています)。
運河だった築地川は河口部を除いて埋め立てられていますが、旧南支川を再生したのが築地川公園と廃墟化した首都高の未成線。

計画では首都高速10号晴海線が晴海方面から延伸した際にその一部として供用される予定でしたが、新富町出口とトンネル出入口の間の空間が築地川公園多目的広場として利用されています。
公園は2022年度にリニューアルされ、多目的広場の近くにはデイキャンプ場やドッグランも整備されています。


築地川公園多目的広場は、凹部の中にコンクリート敷きの広場があり、その横にトンネル遺構がみえるかたちですが、ここがトンネル出入口だったことから不思議な構造になったものです。
まさに「大きな穴(陥没地)のなかにある公園」といった感じ。
ボール遊びには最適ということで、バスケットのゴールも設置されています。

東京メトロ有楽町線・新富町駅出口にも近いので、散策にも絶好です。

首都高未成線・築地川公園多目的広場
幻の首都高、廃墟化したトンネル出入口が、不思議な公園に変身!
所在地 東京都中央区明石町1-34
場所 築地川公園多目的広場
関連HP 中央区公式ホームページ
電車・バスで 東京メトロ新富町駅から徒歩3分、築地駅から徒歩5分
駐車場 なし/周辺の有料駐車場を利用
問い合わせ 中央区水とみどりの課 TEL:03-3546-5435.
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。
首都高未成線・築地川公園多目的広場

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