意外に混んでる、都電は黒字!?

東京さくらトラム

都電で唯一の路線が、荒川線で、通称「東京さくらトラム」。三ノ輪橋停留場(荒川区)〜早稲田停留場(新宿区)の12.2kmを結んでいます。専用軌道も多いため渋滞に巻き込まれることがありませんが、「いつも意外に混んでいる」という印象も。はたして都電荒川線は黒字なのでしょうか。

王子駅前、町屋駅前、大塚駅前が乗降客数TOP3

東京さくらトラム

都電荒川線(東京さくらトラム)が1乗車大人170円(ICカード168円)、小人90円(ICカード84円)で、三ノ輪橋〜早稲田まで乗り通しても170円です。
つまり乗客の全員が始発から終点まで乗ると赤字になり、頻繁に乗車、下車が行なわれるなら黒字になるということに。
実際に乗車すると、町屋駅(東京メトロ千代田線に連絡)、王子駅(京浜東北線と東京メトロ南北線に連絡)、大塚駅(山手線に連絡)で乗降する人が多いことがわかり、あまり長い区間を乗る人は少ない気がします。
乗降客が多い停留場は1位・王子駅前、2位町屋駅前、3位大塚駅前がやはり他の電停の2倍以上で、4位が熊野前、5位東池袋四丁目です。

令和5年度の東京都交通局、軌道事業(東京さくらトラム=都電荒川線)の収支を見ると、乗車人員は1809万3000人(1日平均4万9000人)で、前年度に比べて110万5000人(6.5%、1日平均3000人)の増加。
経常損益は、1億7000万円の黒字(令和4年度は1億5900万円の黒字)となっています。
都営バスも16億2600万円の黒字で、都営バスの黒字は昭和35年度以来、64年ぶりの快挙ということになっていて、都営交通では都営地下鉄も180億1400万円の黒字なので、新交通事業(日暮里・舎人ライナー)のみ赤字(8500万円の赤字)ということになります。

「都電一日乗車券」、「都電IC一日乗車券」は400円、日暮里・舎人ライナー、都営バス、都営地下鉄にも乗車できる「都営まるごときっぷ」(1日乗車券)700円、東京メトロやJRまで利用できる「東京フリーきっぷ」(1日乗車券)1600円も用意されているので、上手に活用して、都電、都営交通の旅を楽しみましょう。

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