大岡越前守忠相は実在した! ゆかりの地が東京に!

江戸時代に町奉行から大名にまで出世した人は、ただひとり。それが大岡越前守忠相(おおおかえちぜんのかみただすけ)です。大岡家は三河時代からの譜代の旗本で、豊川稲荷唯一の別院である豊川稲荷東京別院も実は、大岡忠相ゆかりの地。江戸にあるゆかりの地を訪ねてみましょう。

南町奉行所

場所:東京都千代田区有楽町2-9-18
内容:南町奉行は、慶長9年(1604年)の初代・土屋権右衛門重成(徳川家康、秀忠に仕えた旗本)に始まり、幕末の慶応4年(1868年)の佐久間鐇五郎信義まで50人が務めていますが、大岡越前守忠相は、享保2年(1717年)就任の14代目。
南町奉行所は、宝永4年(1707年)に常盤橋御門内から数寄屋橋御門内に移転し、幕末まで数寄屋橋御門内、現在の有楽町駅および東側街区一帯にありました。
大岡忠相が奉行だった際は、移転10年後ということに。

南町奉行所跡

南町奉行所跡

東京都千代田区有楽町2丁目、有楽町駅から徒歩1分の中央口前広場にあるのが、南町奉行所跡。大岡忠相(おおおかただすけ)、そして南北の奉行職を唯一務めた幕末の名奉行「遠山の金さん」こと遠山景元(とおやまかげもと)が務めていた場所です。数寄屋橋御

南蔵院(しばられ地蔵)

場所:東京都葛飾区東水元2-28-25
内容:しばられ地蔵は、元禄14年(1701年)の建立。
大岡裁き(『大岡政談』)の登場し、講談などでもお馴染みですが、史実としての関係性はなく、地蔵が縛られるという風習から大岡裁きのストーリーが生まれたと推測できます。
「しばられ地蔵」を含め多くの話は、江戸時代(おもには江戸時代後期)に講談師が創作したものですが、講談話で有名な地として知られています。
なお、かつては本所吾妻橋(現・墨田区)にありましたが、関東大震災の被災で昭和元年、現在の水元公園の近くに移転。

南蔵院(しばられ地蔵)

南蔵院(しばられ地蔵)

東京都葛飾区東水元2丁目にある天台宗の寺が、南蔵院。かつては本所吾妻橋(現・墨田区)にありましたが、関東大震災の被災で昭和元年、現在の水元公園の近くに移転。境内にあるしばられ地蔵は、大岡裁き(『大岡政談』)でおなじみの地蔵尊(因果地蔵)。境

大岡越前守忠相屋敷跡

場所:東京都千代田区霞が関1-1
内容:大岡忠相は、元文元年(1736年)に寺社奉行に転任、さらに寛延元年(1748年)、加増されて、三河国西大平(現・岡崎市)に西大平藩を立藩、大名となっています。
藩主となった大岡家の上屋敷があった地が、桜田門に近い、現在の霞が関。
日比谷公園横の弁護士会館が、屋敷のあった場所です。

大岡越前守忠相屋敷跡(弁護士会館)

大岡越前守忠相屋敷跡(弁護士会館)

東京都千代田区霞が関、日比谷公園横に建つのが弁護士会館。この場所が、大岡越前守忠相(おおおかえちぜんのかみただすけ)こと大岡忠相が屋敷を構えた地。8代将軍・徳川吉宗が進めた享保の改革を、江戸南町奉行として支えて活躍。大岡政談は、講談、小説、

豊川稲荷東京別院

場所:東京都港区元赤坂1-4-7
内容:西大平藩藩主となった大岡忠相ですが、赤坂の下屋敷の邸内に祀られたのが由来というのが豊川稲荷東京別院。
大岡忠相が、先祖の故郷である三河国、豊川稲荷から仏教守護の吒枳尼天(だきにてん)を勧請して、屋敷内に創建。
町奉行から大名となったのは、江戸時代を通じて大岡忠相のみということもあって、江戸の昔から立身出世の願を掛ける人が数多く、江戸の稲荷信仰ブームから毎月「午の日」と22日には門を開けて、庶民の稲荷への参拝が許可されていました。
文政11年(1828年)には信徒の強い要望で、赤坂一ツ木の大岡邸内に豊川稲荷妙厳寺を創建。
大岡邸の屋敷稲荷は「奥の院」となり、妙源寺は一般信徒に常時門を開けることになったのです。
明治20年に境内が手狭という理由で、現在の寺地に移転。

豊川稲荷東京別院

豊川稲荷東京別院

東京都港区元赤坂にある曹洞宗の寺、豊川稲荷東京別院。愛知県豊川市にある有名な豊川稲荷の東京別院です。豊川稲荷は神社ではなく、豊川稲荷妙厳寺という寺で、東京別院はその唯一の直轄寺院。もともと時代劇の『大岡越前』で知られる大岡忠相(おおおかただ

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時代劇『遠山の金さん』、『江戸を斬る』の主人公、「遠山の金さん」。法名は遠山景元(とおやまかげもと)で通称が遠山金四郎・「遠山の金さん」。ドラマは史実と異なるものの、北町奉行と南町奉行を歴任したのは「遠山の金さん」だけ。身体に彫り物があった

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池波正太郎の時代小説『鬼平犯科帳』。火付盗賊改方長官・長谷川平蔵を主人公とする捕物帖で、テレビドラマとしても人気を博してきました。主人公「鬼平」(おにへい)こと長谷川平蔵は、長谷川宣以(はせがわのぶため)が本名、通称が平蔵で実在の人物。寛政

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