昭和50年10月15日〜昭和51年10月10日の間、日本テレビ系列で放送されたドラマが『俺たちの旅』。昭和のドラマ代表作ともいわれるドラマで、令和8年1月9日には映画『五十年目の俺たちの旅』の公開が決定。その舞台はいずれも京王・井の頭線沿線の吉祥寺と井の頭公園です。
BS日テレで『俺たちの旅』全46話放送も
昭和50年代初頭は、ヒッピー文化に代表されるカウンターカルチャー運動や若者文化を重視するアメリカン・ニューシネマ(New Hollywood)全盛時代。
ダスティン・ホフマン主演で昭和42年公開の『卒業』(原題『The Graduate』)と『俺たちに明日はない』(『Bonnie and Clyde』)、昭和44年の『イージー☆ライダー』(『Easy Rider』)、そしてアメリカの学生闘争をテーマにした昭和45年公開の『いちご白書』(『The Strawberry Statement』)、そしてジョージ・ルーカス監督の昭和48年公開『アメリカン・グラフィティ』(『American Graffiti』))と続きます。
そして昭和45年にスタートした国鉄の『ディスカバー・ジャパン』(DISCOVER JAPAN/副題『美しい日本と私』)キャンペーンで個人旅も定着し、アンノン族が闊歩する時代となっていました。
そうした世相を背景に、津村浩介(カースケ)役の主演・中村雅俊の歌う主題歌『俺たちの旅』(小椋佳作詞・作曲)も大ヒット。
2作目は江ノ電・極楽寺駅周辺を舞台にした『俺たちの朝』(主演・勝野洋)と『俺たちシリーズ』と称されるシリーズ化も果たしています。
共通するのは、ちょっぴりカウンターカルチャー的に若者文化を描いている点。
三流私大・修学院大学の学生・津村浩介(カースケ)・中村雅俊が主演で、熊沢伸六(グズ六)・津坂まさあき、中谷隆夫(オメダ)・田中健、浜田大造(ワカメ)・森川正太、そしてオメダの妹役が岡田奈々という配役。
当時、吉祥寺は、学生の町。
吉祥寺サンロード商店街、恩師井の頭公園、京王・井の頭公園駅、三鷹跨線橋などはしばしば登場し、「井の頭公園の周辺を歩くと、懐かしい見覚えのある風景が目に入る」というオールドファンも多数。
修学院大学のロケ地は小平市にある津田塾大学小平キャンパスを使っています。
ちなみに、2025年10月20日(月)〜、毎週月~金曜 12:00~13:00にはBS日テレで『俺たちの旅』全46話の放送も行なわれます。
関連HP:映画『五十年目の俺たちの旅』公式サイト
BS日テレ「俺たちの旅」HP

『五十年目の俺たちの旅』の舞台も、吉祥寺と井の頭公園! | |
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