環境省の「令和7年度 水浴場(開設前)の水質調査結果について」で「水質AA」の中の水浴場のうち、COD平均値(COD=化学的酸素要求量)が0.5mg/L以下の場所は、全国にわずか11ヶ所しかありません。そのうちの1ヶ所は、東京都に。しかも小笠原ではなく、伊豆七島の三宅島(みやけじま)にあります。
全長2kmにもわたるブラックサンドビーチ

環境省から「水質最高評価」を受けたのは、三宅島の大久保浜。
竹芝からの東海汽船「橘丸」が着岸する玄関港の三池港、そして調布空港と新中央航空で結ばれる三宅島空港がある三池地区は三宅島の東岸ですが、大久保浜は少し離れた北岸にあります。
三宅支庁があるのがこの大久保浜で、かつての島役所跡があるのも大久保浜に近い神着地区です。
伊豆諸島の開拓神とされる事代主命(ことしろぬしのみこと)が三宅島に上陸した土地ということで神着の地名が生まれたといい、島の行政の中心地として栄えた場所です。
火山島だけあって、白浜は期待できず、黒い浜ですが、透明度は抜群で、大久保浜の東側は、ダイビングのスポットになっています。
三宅島観光協会は「全長2kmにもわたるブラックサンドビーチ」と黒砂をPRしています。
海水浴シーズンには、トイレ、シャワー、休憩施設が利用できるほか、ビーチ沿いにはキャンプ場もあり、キャンプ、BBQが可能。
大久保浜を望む高台には、赤じゃり公園も整備され、島のビュースポットのひとつ。
北岸にありますが、夕日の見事さでも有名です。
大久保浜は2024年も「水質が特に良好な水浴場(開設前)」に選定されているので、黒潮が洗う海岸の水質がいかに優れているのかがよくわかります。
全国11ヶ所しかない「水質最高評価」の海水浴場が東京都に! | |
名称 | 大久保浜海水浴場/おおくぼはまかいすいよくじょう |
所在地 | 東京都三宅村伊豆・神着 |
関連HP | 三宅島観光協会公式ホームページ |
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