東京都台東区上野桜木1丁目に建つ、東叡山寛永寺の根本中堂。明治維新後、現在位置に移った根本中堂ですが、寛永寺の創建四百周年を記念し、縦6m、横12m超という見事な天井絵『叡嶽双龍』(えいがくそうりゅう)が奉納されます。2025年9月12日に完成、12月からの一般公開を予定しています。
阿龍と吽龍が中陣(内陣)の天井に舞う

東京藝術大学名誉教授で日本画家の手塚雄二(てづかゆうじ)画伯によって、根本中堂の天井板に直接描かれた壮大な日本画作品で、令和3年より制作を開始。
天井から降ろされた板25枚に寛永寺山内で2匹の龍を描き、日本各地の展覧会で巡回・展示が行なわれた後、2025年4月に阿龍(ありゅう)の隻眼(せきがん)、吽龍(うんりゅう)の双眼に墨が入れられ、根本中堂の天井へと納められました。
そして9月12日、手塚画伯が残された龍の眼に仕上げの筆入れ(点睛)をし、最後に水上文義寛永寺貫首(門主)が絵を完成させる儀式『点睛開眼式』を執り行ないました。
公開の日程は、まずは信徒などに限定的に公開、10月21日(火)〜10月26日(日)の間、一般向けに無料で『四百周年記念天井絵特別公開』が実施され、12月1日(月)から一般公開となります。
根本中堂の天井絵の真下の中陣(内陣)に入って龍を見上げる場合には、天井絵拝観料500円(高校生以下無料)が必要。
根本中堂に入ること自体は無料で、堂内の外陣から天井絵を見ることができます。
行事などで拝観ができない場合もあるので事前に確認を。
寛永寺根本中堂天井絵『叡嶽双龍』が完成、公開へ! | |
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