東京・南青山にあの「アンナミラーズ」が復活!

アメリカ生まれの「アンナミラーズ」(Anna Miller’s)は、日本国内では井村屋グループがチェーン展開していましたが、2022年8月31日(水)、最後の店舗となる「アンナミラーズ高輪店」を閉店。以降「アンミラゼロ」の時代が続いていましたが、2025年12月上旬、南青山に復活する予定に。

南青山の地に、アンナミラーズ制服も復活!?

2022年8月31日(水)に惜しまれつつも閉店した高輪店

アンナミラーズは1973年6月13日に東京青山に1号店を開店、以降、井村屋グループの外食・スイーツ事業として関東地区で店舗を展開していました。
もともとは、井村屋製菓(現・井村屋グループ)創業社長・井村二郎(いむらじろう/三重県松阪市の菓子舗「井村屋」に生誕、店の名物が「流しようかん」)が外食産業に着目して、先進のアメリカを視察。
アンナミラーズ社の日本でのチェーン店展開のためにライセンス契約を締結、1号店を南青山に出店したのが始まりです。
1973年は井村屋にとっては大きな転換期で、当時和菓子屋のイメージがあった企業を、「あずきバー」缶ジュース「つぶつぶオレンジ」で払拭するなど、大きなチャレンジを行なっています。

南青山の1号店店長は、アメリカで本場の味と接客を学んだ現・井村屋グループの浅田剛夫 (あさだたけお)会長。
製造会社を経て入社3年目の浅田剛夫氏が大役を担ったわけで、井村屋にとってもアンナミラーズは重要なウエイトを有しているのです。

「ペンシルベニア・ダッチ」と呼ばれるアメリカ東部ペンシルベニアに住む人々の素朴で温かい家庭料理を原点に、日本国内では、アメリカンフードとホームメイドパイが味わえるレストランとして人気を集めていました。
最大で20店舗まで展開、しかも本国とはことなる独自カラーを出し、結果として多くのコアなファンを獲得しましたが、レストラン業界の低価格化で、収益が悪化。
唯一残った高輪店が駅周辺の再開発で立ち退きが余儀なくされて閉店となったのです。

高輪店は集客力があり、閉店する意向はなく、まさに惜しまれつつ閉店であっただけに、いつかは復活というのがファンの熱い期待でした。
南青山は1号店のあった縁の地で、ニーズも期待できることで、復活に踏み切ったのだと推測できます。

アンナミラーズの制服に憧れ、アルバイトをしたという芸能人も、壇蜜、遠野なぎこ、寺田理恵子など多数。
壇蜜も、大学時代4年間アンナミラーズで本名「SHIZUKA」と書かれたハート形の名札を付けアルバイトしたとのこと。
そんなアンナミラーズもすでに「伝説と化して」いましたが、ついに復活が正式決定したのです。

高輪店時代のアンナミラーズ制服
東京・南青山にあの「アンナミラーズ」が復活!
所在地 東京都港区南青山2-26-34 セイザンⅡ(1F・2F)
場所 アンナミラーズ
電車・バスで 東京メトロ銀座線外苑前駅から徒歩1分
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