山手線の車両は毎朝どこから現れ、どこに消えている!?

2025年11月1日(土)に環状運転100周年を迎える山手線ですが、仕事が終わった車両はホームに留置されるわけではなく、車庫に戻り、翌日に車庫から出発しています。さてさて山手線の車両(E235系電車)は、毎朝どこから現れるのでしょう? ヒントは、「〇〇止まり」という列車がある駅です。

基本的には大崎駅が始発・終着で、池袋駅終点・始発も

大崎駅に停車中の山手線内回り(0816G)

時刻表を見ると夜間に大崎止まりという列車が多いことに気がつくはず。
実は山手線は、大崎駅で車庫からの列車が出発、あるいは車庫入れとなっています。

山手線の列車(車両)は、朝から夜中までぐるぐると周回しているようなイメージがありますが、実は朝から18周する車両と、ラッシュタイムだけ2〜3周するだけで車庫に入る車両に分かれています。
しかも内回りばかり、外回りばかりと決められた方向だけを走っていると連続するカーブの関係で、車輪の消耗も不均衡になります。
そのため、山手線は、内回りと外回りとを、両方走行して、車輪の減るのを、均一になるようにしているのです。

大崎駅止まりの列車は、そこから引込線に入り、大井町駅近くにある東京総合車両センターの東エリアに入り、留置、あるいは定期検査されることになります。

池袋駅止まりの列車があるのは、池袋統括センター乗務ユニットがあり、運転士、車掌が交代するから。
さらに留置線があり、ここを終点、始発とする列車が一部あります。
終電などで池袋止まりという列車は、大崎まで回送せず、池袋の留置線(目白寄り、大塚寄りに各1本)に入り、翌朝、池袋始発の山手線(早朝の始発列車が設定されています)として運転されることに。
大崎駅にも渋谷統括センター大崎乗務ユニットがあり、運転士と車掌が乗車しています。

山手線の車両は毎朝どこから現れ、どこに消えている!?
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東京総合車両センター

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