東海道新幹線・東京駅で要注意! 「エレベーターがない!?」という声も・・・

東京駅の東海道新幹線は在来線からの乗り換えの人がほとんどで、「中央のりかえ口」を入ると、3面あるホームに通じるエスカレーターがあるのみで、エレベーターはありません。実はエレベーターを利用できるのは、在来線からの乗り換えの場合は「南のりかえ口」改札を入った場合のみなのです。

ベビーカー、車椅子の人、妊婦などは事前にチェックを

「中央のりかえ口」を入るとエレベーターはありません!

2025年3月9日(日)に、ベビーカーを押して東海道新幹線に乗ろうとした母親が、エレベーターを探すのに手間取り、乗り遅れそうになったとXに投稿され、大きな話題に。
時間的な余裕を持って家を出たにもかかわらず、エレベーターを見つけることができず、駅員に聞いてもよくわからず、結果としてベビーカーを抱えてホームへのエスカレーターに乗ったということ。
自分は、ベビーカーだけど、車椅子の人はもっと困るのではというバリアフリーに対する問いかけでした。

実は、JR東海はXなどで以前からエレベーターの場所を呼びかけています。
2022年8月10日にも「東京駅の東海道新幹線ホームまでエレベータをご利用のお客さまは、南のりかえ口、八重洲南口または八重洲中央南口をご利用ください」とあり、在来線からは「南のりかえ口」、八重洲口からなら八重洲南口または八重洲中央南口から入ることを要請しています。

ただしJR東海のHP「主な駅のご案内」からはその問題は読み解けません。

実は東京駅にはJR東日本の駅長、JR東海の駅長がいるように、JR東海は八重洲側の一部が「駅舎と駅ホームを間借り」するかたち。
そのため、敷地も限られ「中央のりかえ口」(さらには日本橋口も)を入った先のコンコースと、「南のりかえ口」・八重洲南口・八重洲中央南口のコンコースとは連絡されていないのです。

「中央のりかえ口」を入ると、14番・15番線に上る階段の先、16番・17番線との間に段差(階段と小さなエスカレーター)がありますが、この部分は14番・15番線を増設する際に生まれた段差(バリア)で、この段差すら解消できていません。
東京駅のJR東海の利用部分に関しては、梁や柱の問題があってエレベーターを増設できないため、こうした不便が生じているのです。

利用にあたっては事前に、チェックするしかありません。
その場合は、JR東日本HPの「東京駅の構内図・バリアフリー情報」を確認するのが近道です。

ちなみに、ベビーカーや車椅子で東海道新幹線に乗車する際には、11号車に車椅子用スペースと多目的トイレ、多目的室があり、乗車口も広くなっているので11号車もしくは12号車を選ぶのがおすすめです。
エレベーターの近くというのなら7号車あたりです。

「南のりかえ口」にはエレベーターマークも!
東海道新幹線・東京駅で要注意! 「エレベーターがない!?」という声も・・・
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

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